215「研修生」

夏休みに入って、教職員の方々の職場研修が始まりました。先生になって1年目、5年目の方々が研修にやってきます。

学校の先生が、夏休を利用して色々なところに職場研修に行くのです。
私の職場は県関係なので、ほぼ毎日違う先生がいらっしゃっていました。

皆さん、とてもとても感じのいい方々でしたが、研修はほとんどの場合1日～3日です。
中には研修期間の5日間を全てうちの職場で行う人もいらっしゃいますが、まれで、ほとんどはいくつかの職場を選んで２・３日ずつ行う方が多いです。

こういう言い方は、あまり好きではありませんが・・・

たった数日では、こちらにとっても、タダのお客様。
あちらにとっても、タダの覗き見程度。

とりあえず、そこにいる・・・という感じでした。

その日私は現場責任者でしたので、問題ない程度にその場を任せました。

どこの職場でもそうだと思いますが、お金を貰って働く、というのはある程度の責任が伴います。知識と、仕事をするプライドと自信と、誇りです（多少大げさですがｗ）

職場の上の方々は、「○○先生」と、その方々を呼んでいましたが、私は会えて「○○さん」と呼びました。


ちょっと気になったことがあります。

シフトの休憩時間の5分前のことです。
その研修の先生は、「休憩にいってきます」と、時間5分前におっしゃって自分のポジションを離れようとしました。


私は「申し訳ありませんが、勤務時間はあと5分ありますから、その時間まではココのポジションにいてください。そうしないと、次の勤務員がこのポジションに勤務に入るまで、5分間の空白が出来てしまいます。」と説明しました。



同じ時間に休憩に入る人は2人。その内1人が先生で、もう1人がうちの職員です。
職員はまだ仕事をしています。あと5分とはいえ、まだ勤務時間ですから。
研修生の先生から見れば、職員は先輩になるはず。
先輩がまだ同じポジションで仕事をしているのに、自分だけ、それも時間前に「休憩に入ります」とは・・・？
例えば時間を越えて休憩時間に食い込んでいた、という状況ならわかります。

もしかしたら時計を読み違えていたのかな?
百歩譲ってそうかんがえ、私は↑のように答えたのでした。

・・ところが・・・数日後・・・

また、他の先生ですが・・・
「5時30分までの勤務なので、失礼します」

？？・・・・まだ5時25分です。

たかだか5分です。そうたった5分。

でも、勤務時間内です。

学校では5分前に終わって、着替える時間なども含まれているのかもしれません。
でも、今はこの職場に研修に来ているのですから、学校の状況を当てはめて勤務していたのでは研修の意味がありません。

私はまた「申し訳ありませんが、あと5分ありますから、時間内はこのポジションにいてください。シフト表では5時30分まではこの場で勤務することになっています。」と説明しました。

もしかしたら、研修に当たって教育委員会のほうから「きっちり時間内に上がってください」という指示を受けているのかもしれません。

そうであったら、例えば自分なら・・
「○○のように教育委員会から指示を受けていますので、皆さん仕事されていて申し訳ないのですが、あがってもよろしいでしょうか？」とか何とか・・言いようは色々有ります。

私たちも、彼らを時間を越えて残業させようなんて、夢にも思ってはいません。
実際私たちも時間を越えて残業なんてしませんもの。時間になればきっちり上がれる状況です。

中には男性の5年目の先生が「あの、コレ・・・触らなくっちゃいけませんか?」と生き物を指差していっていました。研修先を自分で選んでうちの職場にきたのに、生き物が触れないなんて。何をしにくるんだか・・。

沢山の先生が研修に来ましたが、一番良く気が付いてこまめに動いていたのは、一見現代っ子風で言葉使いも今風な1年目の女性の方でした。

ちょっと複雑・・・です。