109「みなみぞのくみちゃん」

小学校１年生のとき、一緒のクラスだった「みなみぞのくみちゃん」

ちょっと変わった子で、あまり他の子供とうまく遊べない子でした。ちょっと気に入らないとワーッと暴れだしたり、学校から黙って帰ってしまうようなところがありました。

でも、考え方が他の子供と違う分面白いところもあり、私の家にも良く遊びに来て、公園でお砂遊びを一緒にしていたのを覚えています

まだ６つか７つだったと思うのですが、「海洋研究所」とか、「宇宙基地」なるものを想像豊かに砂場に作ります。子供が知らないような科学知識めいたものや、歴史の話をよくしっている女の子でした


「ここは、大水槽。大きなサメを実験する為に飼っているの」とか

「ここは科学実験室、タイムマシンも置いてあるの」とか

「ここと、ここはワープ構造になっていて、離れているドアが行き来できるの」とか・・・

今考えると、子供らしくない会話だったでしょうね。二人でぶつぶついいながら、砂場全体に広い研究所や基地を作りました。

本を読まないカノジョは、たぶん聞いたことからいろんな情報を得ているのだと思います。教科書も読まないのに授業の成績は良く、しかし落ち着いて座って授業を受けられる子供では無いので不思議でした（ｗ）

小学校内で行われる予防接種のときなど、学校中を逃げ回り、３人の先生に羽交い絞めにされ、凄い形相で暴れまわっていました。体も大きかったので、騒ぎ出すと大変です・・・

泣いていなくなってしまったときなど学校中を捜索し「立てこもり事件」になることもよくありました。そういうときの説得係は私です

たいてい私が出動する頃には、久実ちゃんも「立てこもりごっこ」に飽きてきていて、「みなみぞのくみちゃん、外で遊ぼうよ」というと、出てきます。私が説得しているわけではなくて、たぶん出てくるタイミングを図っていて、いつもそのタイミングで私が呼ばれていたからだと思います（ｗ）

今はどうしているだろう・・・同級生ですから、私と同じ年です。すっかり優しいお母さんになって、自分にそっくりな子供に手を焼いているのかもしれません（ｗ）

素敵な人生を送っていて欲しいな・・と、思います