「掘ったら菓子!!」

こんにちは!ちづです!
ちょいホッタラカシ気味に(w)日々の日記などを綴っています。

294「タクアンの心得」

2011年05月18日 09時57分15秒 | 日記
私が社会に出て一番最初に就職したのは、ちょっと特殊な職業でした。
小学校の頃からずっと、この職業につきたくて。

この職業は、採用試験合格後、半年の厳しい全寮制学校生活に入ります。

生活の中のほとんどが規則化されていて、返事の仕方、廊下の歩き方、布団のたたみ方やコップにさす歯ブラシの角度まで決まっています。
そんな寮生活の中で、食事の時の規則の一つが・・・「食事を食べた後に、軽くお茶を食器に入れ、タクアンであらう」ということ。

まだ若かった私は、それがすごく不思議だったのです。
タクアンは食べ物ですから、それを使って食器洗いをすることになんだか抵抗がありました。

最近テレビを見ていたら、山寺での体験修行の番組がありました。
食事のときに、タクアンで食器をすすいでいました。
仏教の心得なのだそうです。

それは、米粒を一つ残さず食べる為に。

・・そうだったのか・・。
洗うのではなく、食べる為だったのですね。
若かった私は、お茶を入れたあと食器をタクアンで洗って、それを全部捨ててしまっていました・・・なんと罰当たりなことをしました。


そういえば、水戸黄門の黄門様が、農家の庭先にあった米俵の上に腰を下ろそうとしたお殿様を「こらっ!」としかるシーンがありました。「米は一つ一つが、民百姓の苦労のかたまりなのですぞ!それに腰を下ろすとは何事!」と。

魚は・・荒海に船を出して自分が釣ってきたと思えば・・・。
米は・・夏の暑い中草取りをしながら稲を育てたと思えば・・。
肉は・・幸せに暮らしていた生き物を殺して、じぶんでさばいたと思えば・・。

そう思うと、いただく心を忘れてはいけないんだと、改めて思いました。
タクアンの心得も、わかっているようでわかっていなかった自分が、ちょっと恥ずかしいです。
いまさら・・・ですが(w)






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3 コメント

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Unknown (もも)
2011-05-18 20:13:31
たくあんかぁ~そんな心得があるとは…
私も恥ずかしながらしりませんでしたよ
なんだかたくあん一つとっても奥深いですね~
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たくあんって (バンダナおやじ)
2011-05-19 00:47:21
宮本武蔵で有名な沢庵和尚が作ったからその名がついたと遥か昔に聞いたのですが、本当なん?
和尚が生まれるもっと前からあるような気がするけど。
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Unknown (ちづ)
2011-05-22 10:29:03
もも様・・タクアンってじぶんではなかなか食べないんですけどね。若い頃の思い出です。

バンダナおやじ様・・そういえば「ばがぼんど」にでてきましたね!タクアン和尚!そのころから食器をあらっていたのかなぁ(w)
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