僕と君にしか見えないうた

この胸にこみ上げる
怒りや悲しみや
過ぎ去ってしまう愛情を
引き止めておきたくて
精一杯うたった

僕の識ってる言葉の全てを
用いて　気持ちを
その歌に込めて跳ばしても
誰も立ち止まらない
それが事実だ

世界中に愛を伝えられる資格は
あのアーティストに託して
僕は君だけに　この思いをうたう
大切な誰かに　思いを紡いだ歌を
届ける権利は　誰にだってあるのだろう

欲張らないで
一番大事な
人にしか見えない　やさしいうた
それを紡ぐのだって
本当は　すごく難しいんだよ
僕はそんな　アーティストになりたい

Tomoky

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手紙

昨日別れたばかりで
また　すぐ会いたくなって
走っていけない距離だから
あなたに手紙を書くことにしました

いろんな言葉を伝えたいけれど
目の前にすると立ち竦むんだ
胸の奥が　キュンとするような
あなたと向かい合うと
反射的に　あたたかな気持ちを増産する

しんとした　胸の奥と部屋の中
いろんなことを話したけれど
本当は
本当に伝えたかったことは
後ろめたさと上手な怒り
ありがたさと　ただ　好きな気持ち
すべて　ぬくもりを伴う
前より少しは伝えられた？
また会いたくて
今回は　泣き笑い
涙を拭いて
笑顔で別れたの

Tomoky

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Dear

すぐそばで寝息が聞こえること
どれほど心強いかを
あなたが来て久々に思った

朝焼けの中の寂しさを
一人で耐えていた日々で
懐かしい情景を目に映し
少しだけ甘えてみたくなりました

離れて暮らすから
なかなか会えないから
元気だよって　
声だけじゃなく
顔を見て　まちを歩いて
あなたに伝えましょう

Tomoky

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一緒にいよう

愛を語りたい
照れくさい声を
自分の耳で聞きながら
目の前の君が
はにかんだように笑う

ピンクの頬
そっと撫でた
花びらが触れるように

きれいなものを見つけたら
一番早く君に見せたい
きたないものを見つけても
目を逸らさずに見てほしい

一緒にいよう
口約束じゃなく
手で触れるから
固く結ぶから
いろんなカタチを
共に見ていこう

Tomoky

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恋と呼べる気持ち

少しだけ苦しくて
恋と呼べる気持ちを
感じたかったのかもしれない

楽しい話
意識したら　うまくできなくなる

君の笑顔
なんだか前より　見たら急に嬉しくなる

これは恋なのか　よく分からない
だけど　僕は多分君を好きなんだろう
前からそうだったし
これから先も　嫌いになれないんだろうな

Tomoky

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世界の端っこで

歪んだ形になった
画面に向かっている僕の顔
後ろからぎゅっと抱きしめられたから
ぬくもり感じて　君から隠した

君に言えないこと
世界中に向けて発信してるの
気づいてる人はきっと少なくて
だけどこれがないと
僕はそわそわしちゃうんだろうな

まっすぐ言えればいいのに
照れくさい愛の言葉も
憎しみを抑え込んだ過去も
屈折した光になって君に届くくらいなら
ちゃんと言えるまで
道端に咲く小さな花でいいや

いつか指さして教えてあげる
僕の口から
そこに色とりどりの花が咲いていることを
きれいな花ばかりじゃないかもしれないけど
受けとってもらえたら
君の花と混ざって
一緒に育てていけたら　いいな

今日も　世界の端っこで愛を叫んでる

Tomoky

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鼓動

愛していたのが幻だったなんて
終わってしまったから
思うんだ

君がそばにいた時は
あれほど強い気持ちで
永遠を願ったのに
自分の思いさえ疑うの？
固く瞑っていた目を開けた

今さら自分で取り下げなくていい
願いは叶わなかっただけ
誰かを愛した感覚は
幻だったなんて思わない

「ずっと一緒に」
「記憶から消して」
誰ともない誰かに
自分勝手な祈り
その時々で願ってしまう　この胸を
小さな拳で　軽く小突いた

鼓動を感じる
今までの思いを全て刻んで
怯むことなく　打ち続ける

Tomoky

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釣り人

君が一人描いた夢を
僕はそばで眺めることしかできなかった
透明な水の中で泳ぐ魚を
ガラス越しに見つめるように

いつか君は
水槽を抜け出して
広い海を目指していった
僕はまだこの場所にいるよ
空になった水槽（ココロ）を見つめながら

君はもうここに戻ってくることはないね
だけど深い海で
もしも迷うことがあったら
その時は僕がすくい上げて
少しだけ話をして
また　海に戻してあげる

Tomoky

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friend?

助けを求めて手を伸ばした
筋違いなのかもしれないけど

君と近づいて　はじめて
人の為に何かをする悦びを知った
あんな嬉しそうな顔で
「ありがとう」ってお礼を言うから
面食らったけど　悪い気はしなかった

信じられないけど　今
淋しいの　君がいなくて
一人で立ってるの
きっと　あたしたち
余計な荷物が増えたなんて
毒づきながら
見たこともない素敵なものに
震えながら手を伸ばす子供のよう

一緒にいたいな
あなたの背中に
頭を預けて
安心したい

Tomoky

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Seia

たくさんの思いが絡み合って
この物語を紡いだんだろう
どこか似た運命を辿って
また続きを描くんだろう

あの子には
幸せになってほしいの
あたしの思いを託して
現実にあったことを
涙でぼかして描いた

紙の国の上で
数え切れない文字の民が
出会って　近づいて　意味を成す
あの子が生まれた

文字にならない物語は
今もあたしの周りで続いている
あの子を見送って
あたしも　また歩き出した

Tomoky

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