自然的生活。

基本的、生活密着。好きな茶などその他諸々

一期一会

2005-01-14 22:30:55 | こだわりもん。
以前から気になっていた物がある。オークションなどを覗いてみては今ひとつ気に入った物が見つからず今まで購入せずに気になりつづけていた物は茶櫃だ。それにしても茶櫃って高い!買いたくても新品を買うと、安いものからでも5万円ってところか??だからオークションとかで探すしかなかったのだが、これこそ一期一会!みたいな出会いを先日してしまった。

時間が空いたのでブラっと百貨店寄ってキッチン用品売り場へ行くとでなにかの実演販売をしている。
「んー、なんのだろー?」と思いながら寄って行くと、欅の木材を加工した丸盆、タンス、角盆とか色々おいていて、職人さんはしゃもじをヤスリで加工をしていた。

「まさか、茶櫃なんて置いてないだろうなぁ」
と思っていたら、発見!!!しかも、もちろん手作り欅茶櫃。これが何とセール2万円で売っていた!!!
さらに、ここの欅木材加工商品たちは伐採してから約10年から15年間自然乾燥した木材を使用しているとのことだ。今の殆どのメーカーは、乾燥機などを使って2週間ぐらいで乾燥させるらしく乾燥機を使った木材は、後々変形したり曲がってきたりするらしい。あと乾燥機を使用した木材に使われる瞬間接着剤も使用せず手をかけているとのこと

ちなみにココの職人さんの企業は通産省の奨励企業だと伺った。職人さんの話によると手作りで茶櫃などをつくったり自然乾燥の木材を使う企業さんは殆ど少ないと伺うと思うことは、人々が物に対する価値観が変わりつつあるせいだろうか。機械量産におされ、日本伝統がなくなっていくのは時の流れだけれどどこか悲しい。伝統消え行くのは悲しいけれど、この茶櫃オーナーになれたのは嬉しい限りだ

それにしてもブラっと寄るつもりだけだった百貨店に茶櫃との出会いがあるとは!この先自分用茶櫃を買う事ないだろうから、とても良い茶櫃購入という一期一会な機会を与えてくれた職人さんに感謝!






中身はこんな感じ。蓋はそのままお盆に使えるので結構便利だったりしてポットとかがあれば何処でもお茶を淹れる事ができる。写真の中に写っている朱泥の急須は普段使用している無名異の急須。この急須が結構大きいから蓋を外さないと茶櫃の中に入らないのが欠点かな?
一番下の写真では茶托をのせているけれど、実際丸盆(茶盆)の上でお茶を茶杯に注ぐ時、茶托をのせずに注ぎます。注いでからお客様(お茶を差し出す相手)にお出しするときに茶杯をだし、のせてからだします。
ちなみに茶櫃は煎茶道具です(^^


最新の画像もっと見る