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■建具!

2005年08月08日 11時36分28秒 | ┣●リフォームメモ
sozai■仕上げ素材
 最近の建具は多くがメーカーの既製品だ、基準の寸法があり発注もこの品番指定で
問題なく届く。現場ではこの建具が納まるように造作(開口する)すればいい。
某メーカーにサンプルを請求すると下のようなサンプルが届く。(勿論無料)

t_01

 芯材はパーティクル(木材を細かく刻み、合成樹脂で固め板状にしたもの)である。
利点は狂いがないことである。(強度面では形状にもより心配はある・・・)
しかし、断面は使えない。心材のパーティクルに塩ビ系のシートを貼ってあるので
造作材(巾木、面材等)も、現場での使い方には限りがある。
また、裏面も10~20mmの巻き込み(塩ビシート)しかないので、使えない。
(メーカーからすれば、そんな使い方はするな!と言う事だ)
表面は汚れにくい。(でも、塩ビシートが傷つき破れるとちょっと悲惨 ^ ^;)

 紫外線での多少の日焼けはあるだろうが、無垢材での建具とはまったく違う劣化状態であろう。
(もし、無垢材などと取り合わせだと明らかに、日焼け状態は違う。
無垢材はすぐに、それなりの色艶になるだろうが、塩ビシートはある程度は奇麗なままである。
これを、ど~考えるか?である。個人的には好きではないのだが・・・)

 私は店舗設計からスタートしたので、このような、「既製品の建具」を使うのは
ここ最近、住宅のリフォームなどを依頼されてからである。また予算的にも
仕方なくである。店舗の場合は家具の感覚で必ず別注対応であるので。
物件により高さや開口がまちまちである、と言うのが理由だ。

 さて、下の写真は古い「書院障子」である。
スリガラスを上部から差し込む形状だ。比較的新しい物だと思うが・・・
現状の既製品ではこのような仕口はない。ガラスを使用したものでもほとんどが
面押さえタイプになっているだろう。
 通常このような無垢材での建具は材の良し悪しに大きく影響される。
狂いの少ない乾燥部材を使えばいい~が、そ~でなければ、反ってくることは間違いない。
木にはそれぞれ「くせ」があるから、なかなか難しい。
 
t_02

 これは、室内で使われていたので、さほどの痛みはない。洗えば奇麗になるだろう。

t_03

 差し込み式の部材、最近では(私の住宅リフォーム工事)お目にかかれない仕口だ。
押さえの面材を外すと日焼け(変色)がはっきり分かる。

t_04
t_05

 時間をかけて、数枚(セットで)格安で集めている。ポイントの装飾に使えるだろうと考える。
勿論、空間全体のバランスが大切で、何処にでも使える訳ではない。
古くても、良い物は「産業廃棄物」にしないで、使いたい!ただそれだけだ。
(同じもの新しく作れば高いしね ^ ^;)

いつでも使えるように、ちょっと整理しないと!と考えている。 
これがなかなか面倒で、手に入れた時にマメに資料として整理しておけばよかったと後悔している。
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