スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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冬の到来

2023-11-28 | スロバキア2023
ピシッと引き締まった空気はよく澄んでいて、見も心も引き締まるようで気持ち良く、けれども顔や首すじのわずかに出ている肌には容赦なく迫り、10分も外に出ていれば寒さは痛みに変わる。あぁ、冬の空気ってこれだった。今年も1年色々とありすぎて忘れてしまっていたけれど、ここ1週間ほど少しずつ思い出しています。冬の到来です。ニット帽の上からコートのフードを被ると顔周りの空気は和らぎ(ここスロバキアに来るまでコートのフードは飾りだと思っていた私、でもこれは冷たい風、雪から私を守ってくれるきちんと機能するものだったと知りました)、手袋をした手をポケットに入れると指先の感覚が僅かに戻る。スロバキアに来たばかりの頃、夫が「寒さは面白くない」と言っていた意味が今はわかります。寒さは痛さなんですよね。それでも嬉しそうに雪の上を嗅ぎまわるトリクシーの口髭には霜がつき、足元にうっすら積もった雪は風が吹くとサラサラと舞い、スロバキアの冬、嫌いではないです。

毎年冬になるとアイスホッケーチームが練習で使わない時間帯に町のスケートリンクが無料で開放されます。週末、今シーズン初滑りに行ってきました。ネルカは「久しぶりでこわい~」と慎重に滑り、サクルカはすぐに友達を見つけて追いかけっこをはじめ、私と夫はゆっくり、のんびりと1時間半ほど滑りました。まだ一か所のスケートリンクしか開放されていないので結構な混み具合でしたが、老若男女、思い思いにスケートを楽しんでいました。さすがは雪国、おじいさんおばあさんでもスケートが上手です。サクルカは友達と見様見真似でバックで滑ったり、ターンしたりしていたら、見知らぬおばあさんが近寄って来て教えてくれたそうです。

昨年は夫がクリスマス前にコロナにかかってしまい、その後は後遺症で全く家族そろって出かけることもなかったのですが、今年はこうして4人そろってスケートに行くことができて良かったです。この冬はみんな健康に過ごせますように。


スキーはたとえ自分のスキーを持っていてもリフト代がかかりますが、スケートは靴さえ持っていればこうして無料で楽しめるのでここでは持っていて損はありません。
私のスケート靴は義母から譲り受けた年季の入ったスケート靴です。

2 Comments

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はじめまして (ベルク)
2023-12-02 09:49:37
寒さは痛さなんて、スロベニアの冬は寒いんですね。
零下何度くらいになるんでしょうか?
積もった雪はベトベトにはならないのかな。
フランスのブルターニュ地方のレンヌに住んでいたことが
ありますが、緯度は高いのに冬に雪はほとんど降らなくて
寒さは痛さという経験をしたことがありません。
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ベルクさん (chihirko)
2023-12-27 06:57:44
コメントの返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
レンヌに住んでいらしたんですね。奇麗な町ですね。場所も地図で見てみました。確かに緯度が同じくらいですね。私はスロバキアの北の方、ポーランドの国境近くに住んでいます。冬の一番寒いときはマイナス20度くらいです。最近は暖冬続きで、ずっと雪があるというわけでもないのですが、風の強い地域で寒さに加え風が吹くと本当に寒くて。
雪は氷点下になると、サラサラで砂みたいです。雪合戦の団子は息を吹きかけ温めながら固めないと作れず、雪だるまも雪がくっつかないのでできなくなってしまうんですよ。
ただ、今年はクリスマスから暖かくなり、あれだけ積もった雪も数日で全て解けてしまいました。

こちらはクリスマス前の1週末だけクリスマスマーケットが立つのですが、フランスのクリスマスマーケットはきっと華やかできれいなんでしょうね。いつか行ってみたいです。コメントありがとうございました。
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