スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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メドヴィナはスロバキアの美味しいお酒です

2018-12-18 | スロバキア2018
週末は雪でした。今週はまた寒い日が続くんだとか、今朝の通学・通勤時の気温はマイナス13度、日中もマイナス6度くらいでした。
朝換気のために窓を開けると瞬時に室内の湿気が湯気となり、子供たちはスキーウェアにスノーブーツ、ゆっくり走らせる車の下からはギシギシと雪の音がし、オフィスや家に入る前にはみなドンドンと足を踏みならして雪を落とす、その足音で誰が来たかわかります。なんだか今日はあぁ冬ってこうだったと思い出す1日でした。
でも今週こんなに寒くても、クリスマスの頃にはまた気温が上がるそうで、クリスマスの天気予報は雨です。。。

クリスマスシーズンのヨーロッパは是非一度訪れることをお勧めしたいくらい本当に素敵です、私たちの住むこんな小さな町でさえも。ただ、クリスマスはみなさん家族と家で過ごすので、ほとんどの店が休業のクリスマスに来ると閑散としているかもしれません。華やかなクリスマス風情を楽しみたかったらクリスマスまでに来るのが良いと思います。(ウィーンのクリスマスマーケットは11月半ばからクリスマスイブまでだそう)大きな町のクリスマスマーケットは長期間ありますが、小さな町ではクリスマス前に数日だけあります。私の町ではこの週末がそうでした。

ちょうどネルカとサクルカの通うお絵描き教室の個展が土曜日に町のギャラリーであり、それと合わせて雪のちらつく中、クリスマスマーケットへ出かけました。ちょうどクリスマスマーケットの撮影をしていた、私たちの結婚式の写真を撮ってくれたカメラマンにばったり会い、記念に家族写真を撮ってもらい、手工芸品に、ソーセージ、ジンジャーブレッド、チーズ、スパイス、ホットワイン、スリッパ屋さんにカーペット屋さんにクリスマスツリー屋さん、ずらりと並ぶ出店を見て歩きます。私とマルツェルのお目当ては蜂蜜ワイン(メドヴィナ)。かと言って何軒もあるメドヴィナ屋さんからひとつワインを選ぶのはなかなか難しいものです。引き寄せられるように一番小さな蜂蜜ワイン屋さんで立ち止まり、そのワインを買おうかどうしようかとマルツェルと話していると、店主が「奥さんはひょっとして日本人ですか?」と。マルツェルがそうだと答えると、「あなたに5~6年前に日本語を教えてもらいました」と言い、

メドヴィナはスロバキアの美味しいお酒です。蜂蜜と水とハーブでできています。

とスラスラと言いました。

予期せぬ出来事に開いた口のふさがらない私とマルツェル。そいうえばそんなこともあったような。
(そしてハーブではなく、スパイスでできている、その誤訳に今さら気付く)

「もうスロバキア語ができるようになったんだね。あの時は英語から日本語に訳してもらったね。」とか、「あのときはまだ子供がいなかったね」ということはネルカは8歳になったので、8年とか9年前のことでしょう。ワインを買う、そのたった数分間のやり取りで客から聞いた日本語の商売セリフを8年も9年も経った今日までまだ覚えているなんて、そして私のことまで覚えているなんて、なんてすごい記憶力!

ワインとプロポリスのクリームを買い、おじさんと記念写真を撮らせてもらいました。クリスマスまで待てずに家に帰ってすぐにマルツェルとボトルを開けて飲んでみた、この道40年のおじさんのメドヴィナは甘さ控えめでとても美味しかったです。来年も絶対にこのおじさんから買おうと思います。




さて、先日用意したたくさんの星はクリスマスツリーとキャンドルスタンドになりました。
マルツェルにはガジョヴィナ(=すごくダサイもののこと)と言われましたが、マイファースト・ジンジャーブレッドです。(そうは言っても焼いたのは義母)



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