スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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zážitok・ザージトク

2021-02-12 | スロバキア2021
スロバキア語にザージトク(zážitok)という言葉があります。

「経験」という意味なのですが、これは特に「良い経験」という意味で使います。

今日、まさにそのザージトクがありました。一体何をしてかって、コロナ検査を受けてです。
相変わらずロックダウンの続くスロバキアですが、今週から幼稚園と小学4年生までが学校再開となりました。不安いっぱいでの登校、悩みに悩んで給食はやめ、お昼に早退する形で登校させることにしました。

さて、この登校に伴って教師他学校関係者と保護者は毎週コロナの抗原検査を受けなければなりません。(通勤にも必要なので結局のところはほとんどの人が受けているのだと思いますが)常時設置されている検査場だけでは足りないので、臨時で金曜日から日曜日まで市内のアリーナで検査を受けられることになりました。先週は市内の幼稚園・小学校に通う子供を持つ保護者一人(夫婦のどちらか)だけが受けられるとのことで、私はそこへ、夫は別会場で受け、今週からは市民、誰でも受けられることになり二人でアリーナに検査を受けに行ってきました。

午後4時ごろで外の気温はマイナス10度ちょっと、「こんな寒さはしばらくなかった!」思わず口にしたほど寒かったですが、窓口(検査場へのドア)は三つ、それぞれの窓口で待っているのは5~6人ほどでそれほど長く待つことはありませんでした。一人ずつ中に入ると、まず入口でドアを開けて身分証明書を確認する係の兵隊さんが、「あぁ、あなた先週も来ましたよね」と私のことを覚えていてくれました。日本人とは言え、他にもアジア人はいますし、3日間で数千人が検査を受けに来ていると思われる中、覚えていてくださるのは嬉しいです。そして個人情報を記録する係の女性たち(一人はサクルカの幼稚園の先生です。ちなみに隣の窓口の係はネルカの担任の先生でした)も、「あぁ!あなたの名前もうわかったから今回はそんなに苦労せずに書けるわよ!」と。(そう言ってくれたわりには間違えていましたけれどね・・・苦笑)そして検査をする医師は「あなた、私と同じくらい小さいから立ったままでいいわよ」(人によっては椅子に座って検査を受けます)と会場にかかる音楽に合わせて踊りながらしてくれました。

前回もとても良い雰囲気の検査会場でしたが、更にパワーアップして今回は本当に「あぁ、検査に行って良かったな」と思えるほどです。
ネルカとサクルカの先生といい、きっとこういう仕事を自ら引き受けてくれる人たちって素晴らしい人たちなんだと思います。そしてそういう人たちが集まって運営してくれている会場なので、「コロナ検査」という重い、暗い空気など微塵も感じることなく、スタッフは和気あいあいと、音楽もかかっていれば、それに合わせてお医者さんも踊ってしまうほどの心地良い検査会場を作り出すことができるんでしょうね。

もうただただ、こういう方たちの存在はありがたいな、そして日本ではこんな雰囲気の検査会場はなかなかないだろうな、と久しぶりにカルチャーショックまで感じる、ザージトク(良い経験)となりました。

さて、こちらは今週、来週とまた日中もマイナスが続く寒い日々です。
子供たちにカマクラを作りたいとせがまれてサラサラの雪でなんとか小さなカマクラを作りました。

週間天気予報を見ると最低気温20度とか、21度の日もチラホラあるので、私のおじいちゃんシビック、そろそろエンジンがかからなくなるのではないかとヒヤヒヤしています。


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