スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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コロコロ療法

2019-11-08 | スロバキア2019
ここ4日ほど、関節痛と微熱が続いていて、たいした熱でもないのでその内2日は仕事に行ってみたり、休んでみたり、それでも今日ようやくマルツェルに「そうやっていつもすぐに良くなる、一晩寝れば朝には良くなると楽観視して十分に休養も取らないから病気になるといつも重症で聞いたこともないような病気にかかるんだ」と怒られ、病院に行って、医者のハンコウをもらって来週まで家にいることにしました。
私はとても小柄なのですがわりと頑丈なつくりのため、ほとんど病気をすることもなくつい無理をしてしまいがちで確かにこうやって怒ってくれる人、そしてそれを証明してくれる人がいないとなかなか休めないんですよね。今週は家事など全くせず、ベッドで本ばかり読んで過ごしています。

夏に4週間ほど日本へ帰っていました。

なぜそんな話を今頃するのかというと、書きかけで終わらせられずにいたこと、そして今それは私にとってタイムリーな話題だからです。

日本へ帰国中、コロコロ療法・ローラー鍼を習いました。家族の体調が万全でない中、帰省のタイミングに合わせて限られた時間を割き一日出張してくれた友人には本当に感謝です。

鍼灸指圧師である私の友人はゆいまーる鍼灸指圧治療院の院長さんです。自身の育児に小児鍼を取り入れたことをきっかけに、子供、そして大人にも広く応用、施術しています。

習おうと思ったきっかけはマルツェルの体調を改善するためです。
もう4~5年経つでしょうか、耳鳴りに悩まされているのですが病院に行っても医者もお手上げ。何の治療もなければ、止まることもなく。なんとかならないかと友人に相談したところ、耳鳴りの原因を突き止め、治療するのは複雑で手探りで核心にせまって行く感じなので帰国中の短期間では治癒することは難しく、それよりも私が施術を覚えて長期的にするのが良いとのアドバイスをもらいました。

それならばと彼女にお願いし、家族みんなの体調を診断してもらい、それぞれにあったコロコロを教えてもらいました。マルツェルだけでなく、子供の心身の健康管理、自分自身の健康管理と顔のリフトアップも。欲張りながら細かく指導してもらいました。

興味深いのはその15分なりでも自分の、家族の身体としっかり向き合い、寄り添い、「ありがとう」、「お疲れ様」と身体に感謝すること。そしてローラー鍼で体中まんべんなくコロコロするので専門的な知識がなくてもしっかりポイントとなるツボもカバーできていること。

私とマルツェルもコロコロすると、すぐにその効果を(重力なんてないみたいに頭、顔、身体が軽くなるんです)感じられるのですが、今日は時間がないから、疲れているから、とついつい「今日はお休み」してしまうことがあります。一番はまったのは敏感で正直な子供たちでした。最初の内はくすぐったいと転げまわっていたのに、それでも毎晩コロコロしてとねだってきます。もちろん、「今日は時間がないから・・・」なんてそんなことも考えませんしね。サクルカは火傷で包帯ぐるぐる巻きになっていて、うつ伏せになんてなれないんだからしなくてもいいんだよと言って聞かせたって、「あうっ、あうっ」と声が聞こえるので見に行くとベッドにうつ伏せになってコロコロを待っていたくらいです。

基本的にコロコロとしてみてちょっと痛い、気持ち良いと感じる場所はいつも同じなのですが、日によって、その時の体調によってその場所が変わります。体調を崩している今、これまで何も感じずさらっと通り過ぎていたところにわずかな痛みを感じるんです。そしたら「あ、今はここが弱っているのね」とそこを少し丁寧にします。こうやって自分の身体の声を感じ取っていくのって私は好きです。

ゆいまーる院長さん、コロコロ療法、スロバキアに渡って細々と、でも楽しく続いていますよ!


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