スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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新学期

2019-09-29 | スロバキア2019
スロバキアは9月から新学期が始まり、ネルカは小学3年生に、サクルカは年長さんになりました。長い夏休みを終え、学校に宿題、習い事(サクルカは週2、ネルカは週4日)そして私は月曜日はいつもより1時間早く7時半出勤になり、しばらくバタバタしていましたが、親子ともどもようやく新学期のペースが掴めてきた気がします。

車が1台しかない我が家、いつもは私が車通勤で、マルツェルは自転車通勤なのですが出勤の早い月曜だけは、家族みんなで車で一斉に出かけてみたり、私がバスに乗ってみたり。帰りは一人徒歩で帰ってみたり、バスに乗ってみたり。色々試した結果、朝はマルツェルがみんなを送りそのまま車で出勤、帰りは私が職場から徒歩で子供を迎えに行き、バスに乗って帰るというのに落ち着きそうです。初めてバスで帰ったときは運悪くバスを降りて歩きだしたところで突然の雷雨と強風に遭いサクルカは怖い怖いと号泣、親子三人ずぶ濡れで帰ることになりました。義父がその日とても心配し、気の毒に思い「大丈夫だったか」と当日もその後も何度も聞いてくれたのですが、それを聞いた義母が「私だって保育園児のマルツェルを連れ、雨の日も、寒い冬の日も朝5時のバスに乗って通勤し、時にはバスが来ず長いこと待つことだってあったのに、そのとき可哀想なんて思ってくれた?」と。その問いに「全然」と答える義父。「妻と子供に対する気持ちと嫁と孫に対する気持ちって全然違うんだよなぁ」と。有難いけれど、そんなこと言っちゃっても良いのでしょうか?!



先日はバス料金がタダだったようでこんなチケットをもらいました。

バスはこの日に限って(運賃タダだから!?)おんぼろバス、タイヤのゴムなどなく、馬車の車輪で走っているのではないかと思わずにいられないほどデコボコ道のあらゆる振動をガタガタとバス全体、身体全体に感じる最悪の乗り心地。バスのドライバーはガタガタ揺れるたびに開く頭上の扉か何かを直しつつ、途中で車内で床に落ちるネジか何かの部品を探しつつのイライラ運転。バス停の乗客が停車してやっても乗らないとか(違う路線のバスを待っているのだから仕方ない)、壊れているとは知らず(だってそんなこと書いていないし、誰も言ってくれなかったもの)、鳴らない「停車」のブザーを何度も押す私にブツブツと文句を言いながら運転。そしてこんな日に限って帰宅にちょうど良い時間のバスは遠回り路線で、車なら10分の道のりを40分もかけて帰る私。まぁ、タダだったからそれもこれも全部多めに見ないとと思いつつ、マルツェルにバス内の様子をたっぷり話すと、たかがバスで30分も語れるChihirkoはすごいと変な関心までされてしまいました。

バスの利用者はそれなりにいるものの、他の大きな都市のように便数も接続も(そしてバス自体が古く)あまり良くないのが残念です。ただ、車のある便利な生活に慣れきってしまっていたので、少々の不便さや悪天候を経験することはスロバキアへ来たばかりの頃を思い出し、初心を取り戻すかのようです。

新学期、私も心新たに頑張りたいです。

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