真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『ホメイニーからビン・ラーディンへ―“アメリカvs.イスラーム”米政策の破綻』 (小山 茂樹さん )

2012-04-07 | 読書-歴史
ホメイニーからビン・ラーディンへ―“アメリカvs.イスラーム”米政策の破綻
小山 茂樹【著】
第三書館 (2011/11/01 出版)

シュワーツコフの回想録に、父君がパーレビ時代にイランに派遣されていた話が登場し、ノーマン少年の思い出も出てきたっけ。
『シュワーツコフ回想録―少年時代・ヴェトナム最前線・湾岸戦争』1994年刊
この本、とても興味深かったな。

米軍内の人事評定のくだりが特に。
「良い評定つけてやったからな」と本人に告げている上司が、じつは全然そんなことない…というケースがよくあるというところなど、某国民間企業などでもしばしばある?/なくない?

閑話休題
悲惨な失敗に終わったテヘラン米大使館人質救出作戦
Operation Eagle Claw

イランの通信社のサイトで当時の写真を公開中。
刺激的な(遺体の)映像あり注意、というか、見ない方が良いかも:Photos; Iran defeated USA in Tabas Desert
イラン側が米特殊部隊に反撃して殺害した訳ではなく、勝手に侵入した米軍側が事故でこうなったわけなんだが。

デモ隊が乱入しそうだが秘密文書処分用の焼却炉が不調のため、大使館員はやむなく書類を事務用のシュレッダーで裁断した。
その細片を回収したイラン側が絨毯の織子を動員して復元したという話は、有名な話だったのね。
Skilled carpet weaver women were later employed to reconstruct the documents.

本書は、イランや中東の専門家の助言を得ながらまとめられた模様であり、その範囲では信頼を置いてよいのだと思われるが、米大使館人質救出作戦の経緯の記述などを見ると、軍事用語方面には興味がないのだとわかる。
どこかから引いてこられたのだろうが。

「デルタホース」とはどんなホース(horse/hose?)かと思う人がいる?…いないかw
デルタフォース(英: Delta Force)

まあ、platformも、鉄道関係ではプラットホームとして定着しているし(homeだと思っている向きもあるやもしれない?まさか?)、一概にはナニかもしれんw

「シスタリオン掃海ヘリ」?
姉妹を連想?…しないか。

Three RH-53 Sea Stallion helicopters are lined up on the flight deck of the nuclear-powered aircraft carrier USS NIMITZ (CVN-68) in preparation for Operation Evening Light, a rescue mission to Iran

CH-53 シースタリオン (Sea stallion)の派生型か。

掃海ヘリコプターというのが、あるのだね。
三菱重工|MH-53E掃海ヘリコプタ

「MC130特殊戦闘機」・・・戦闘機はないでしょう、さすがに。
ロッキード・マーティン MC-130はアメリカ空軍が運用するC-130H ハーキュリーズをベースに特殊作戦に従事するための改装が施された輸送機・特殊作戦機である。

最近ではこんな活躍も。
壊滅的被害を受けた仙台空港に強行着陸、資材の輸送に米空軍特殊作戦軍団が活躍

(話変わって)グラスピー大使は、女性アラビストの出世頭だった、と。
April Catherine Glaspie (born April 26, 1942) is a former American diplomat, best known for her role in the events leading up to the Persian Gulf War of 1991.

WikiLeaks, April Glaspie, and Saddam Hussein

読者の感想
本書中に登場された方と「エール交換」、みたいなことも?

この商品の最初のレビューを書き込んでください。
Aオンライン書店のカスタマーレビューに投稿するよう「促す」ことまではされていないのは、奥ゆかしい?

小山茂樹ホームページ
ソボクな感じ。

版元ドットコム

著者のホームページで社名を間違えられてしまった版元は、
アナーキー、サブカルチャー、左翼系、反体制・反天皇制などのテーマについての本を出版している

公安情報流出騒動と第三書館の本をめぐる異様な事態

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« うわの空のコドモだったので... | トップ | 『ベテルギウスの超新星爆発―... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書-歴史」カテゴリの最新記事