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本棚に積ん読な本を読了したらばの備忘録。

武田百合子『富士日記 (上)』内容と感想

2008-10-21 11:01:11 | 紙の書籍
中公文庫 武田百合子『富士日記 (上)ー不二小大居百花庵日記ー』を読了しました。

内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
昭和三十九年 七月 八月 九月 十月 十一月 十二月
昭和四十年 一月 三月 四月 五月 六月 七月 八月 九月 十月 十一月 十二月
昭和四十一年 一月 三月 四月 五月 六月 七月 八月 九月
あとがき
解説 水上勉


【内容】
小説家 武田泰淳氏の妻、武田百合子の富士山麓にある別荘で過ごした日々の日記。


【感想】
昭和39年7月~昭和41年9月までの日常を淡々と、時には感情を激しく露呈させながら書き綴っている。殆ど毎回、その日の三食の献立を書き記していて、それが不思議と味わい深い感じをこの作品に与えている。


【余談】
数年前に朝日新聞の書籍紹介の欄に、川上弘美がこの作品を紹介していた時から気になっていたので読んでみた。
川上弘美の初期の作品にもよく食べ物が出てくるが、実体のない食べ物のような感じがする。食べ物自体にあまり関心がないような印象。
一方、武田百合子は実体のある血肉となる食べ物という感じがする。
二人を比較して読んでみるのも面白いかもしれないな。

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