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チビ録。

2005年から日記を書いています。
女の一生with猫と酒と飯。

ビエネッタの思い出。

2025-03-11 21:52:17 | 実家の事情
ビエネッタってアイスケーキが、今月末で販売終了らしい。
わたしはあのアイスには因縁があって、確か小学校の1年生か2年生のときのことなんだけど。

ある日、父に車で近所のショッピングセンターに連れてってもらって、貯めたお小遣いでビエネッタを買った。
そしてウキウキ車に戻って、車で待ってた父に、みんなで食べようねって言ったの。
そしたらうちのKSJJI、
「そんなものを買うためにお小遣いをあげてるんじゃない。そんなものを買うならお小遣いはあげない」と言いやがった。
そのあとどうしたのか、どうなったのか、アイスは食べたのか、当時のわたしはあまりに深く傷つき過ぎてまったく覚えてない。
当時のお小遣いは月100円、そしてビエネッタは500円だった。それは覚えてる。

ビエネッタ販売終了のニュースを見て、そう言えばあれ以来、ビエネッタを買ったことがないなと思った。
もしかしたら親が買ってきたことはあったかもしれないけど、
わたしの性格からして、ビエネッタを見たらきっといつまでもしつこくぶつくさ言っただろう。
うちの親はそんな子供の心の傷を癒そうなんて思いつきもせず、
むしろメンドクセって思う人たちだから、たぶんあれ以来食べてないんだろうと思う。
いや、あのときも食べたのか分かんないけど。覚えてないから。
まぁ実はそれほど重い影を残してる話ではないので、記憶に残らない気軽さで買ってるかもしれない。

まったくいい思い出ではないけど、ビエネッタに恨みはまったくない。好きだったから。
調べてみたら、まだ希望小売価格は500円らしい。
でも最近スーパーで探してみても見つからないし、
メルカリでビックリするような金額で売られてるから、たぶんもう会うことはないんだろうな。

なんか、昔片思いしてた人の訃報を聞いた気持ち。例えが悪いけど。
好きだったなぁってふんわりした気持ちだけ、残ってる。
ビエネッタ、好きだったなぁ。

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