今週末、29日と30日はこの地域の祇園祭りです。
私の住むこの地区では、30日に夏祭りがあります。
今、それぞれの地区からの注文を受け、その調達に少しだけ忙しいです。
今日、私はお昼休みをつかって、市内にあるこんにゃく屋さんに行って来ました。
お祭りには、みそおでんを作るからです。
いつもなら、こんにゃく屋のおばあちゃんが我が家に定期的に配達してくれていたのですが、
先月あたりから来なくなってしまいました。
どうしたのだろう・・・と、電話をかけてみると、
どうやら体調をくずして寝込んでいるとのことでした。
こんにゃく屋のおばあちゃん。
ダンナさんが体が弱く、いつもひとりで軽トラックを走らせて配達に来てくれていました。
たまに学校の先生をしている娘さんが一緒に来ていましたが、土日の休みの時だけでした。
こんにゃくは思ったより重くて、おばあちゃんがひとりで運ぶには、かなりの重労働だったと思います。
「おじいさんは、体が弱くてね~。私は丈夫だから・・・。」と来るたびに言っていました。
お祭りには毎年、いつも扱っている大きなこんにゃくを納めていたので、
電話番号から地図で場所を調べて、私が取りに行くことになりました。
こんにゃく屋さんは、すぐに見つかりました。
一軒の小さな普通のお家でした。
玄関は開いていて、私は「こんにちは~。」と声をかけました。
返事がないので、息を大きく吸い込み大声で2、3回叫ぶと、
やっと「は~い。」と、おじいちゃんの声が聞こえました。
とは言うものの、しばらく出てこないので、私はあたりを見回しました。
閑静な住宅街の一角に昔からあるたたずまい。庭には、段ボールの日よけ。
そして、いつも可愛がっていると言っていた野良猫が行ったり来たり。
小さな植木鉢には、可愛い花が植えてありました。
その庭の真ん中に、私が取りに来るというので、こんにゃくを載せた押し車が置いてありました。
その押し車の下から一匹のハサミムシ。
(コイツ、デ、デカイな。おいっ、こっちへ来るな・・・。)
なんて思いながらハサミムシを眺めていると、おじいちゃんが玄関から出てきました。
足腰が弱く、やっとの思いで出てきたおじいちゃんは、上半身裸でした^^;。
痩せこけた背中にはコブがありました。
「悪いですね。おばあさんが寝込んでしまってね。すみませんが、
しばらくは面倒見て(取りにきて)くださいな。」と、おじいちゃん。
「わかりました。」と、笑顔で答えた私。
こんにゃくを車に積み、おじいちゃんを見ると、
「すみませんね。面倒見てくださいね。」
と、繰り返し言っていました。
(もしかしたら・・・もうこんにゃくを頼むことはないのかもしれない。)
庭に置かれたこんにゃくとハサミムシ。
私を見送る、おじいちゃんの細く小さな背中とコブ。
それから・・・
元気な時には、こんにゃくを数回に分けて少しずつ店へ運んでくれたおばあちゃん。
手伝いますと言っても、「いいですよ。大丈夫。」と、笑顔で答えていました。
帰りの車の中でその姿を思い出し、私は少しだけ泣いた。
私の住むこの地区では、30日に夏祭りがあります。
今、それぞれの地区からの注文を受け、その調達に少しだけ忙しいです。
今日、私はお昼休みをつかって、市内にあるこんにゃく屋さんに行って来ました。
お祭りには、みそおでんを作るからです。
いつもなら、こんにゃく屋のおばあちゃんが我が家に定期的に配達してくれていたのですが、
先月あたりから来なくなってしまいました。
どうしたのだろう・・・と、電話をかけてみると、
どうやら体調をくずして寝込んでいるとのことでした。
こんにゃく屋のおばあちゃん。
ダンナさんが体が弱く、いつもひとりで軽トラックを走らせて配達に来てくれていました。
たまに学校の先生をしている娘さんが一緒に来ていましたが、土日の休みの時だけでした。
こんにゃくは思ったより重くて、おばあちゃんがひとりで運ぶには、かなりの重労働だったと思います。
「おじいさんは、体が弱くてね~。私は丈夫だから・・・。」と来るたびに言っていました。
お祭りには毎年、いつも扱っている大きなこんにゃくを納めていたので、
電話番号から地図で場所を調べて、私が取りに行くことになりました。
こんにゃく屋さんは、すぐに見つかりました。
一軒の小さな普通のお家でした。
玄関は開いていて、私は「こんにちは~。」と声をかけました。
返事がないので、息を大きく吸い込み大声で2、3回叫ぶと、
やっと「は~い。」と、おじいちゃんの声が聞こえました。
とは言うものの、しばらく出てこないので、私はあたりを見回しました。
閑静な住宅街の一角に昔からあるたたずまい。庭には、段ボールの日よけ。
そして、いつも可愛がっていると言っていた野良猫が行ったり来たり。
小さな植木鉢には、可愛い花が植えてありました。
その庭の真ん中に、私が取りに来るというので、こんにゃくを載せた押し車が置いてありました。
その押し車の下から一匹のハサミムシ。
(コイツ、デ、デカイな。おいっ、こっちへ来るな・・・。)
なんて思いながらハサミムシを眺めていると、おじいちゃんが玄関から出てきました。
足腰が弱く、やっとの思いで出てきたおじいちゃんは、上半身裸でした^^;。
痩せこけた背中にはコブがありました。
「悪いですね。おばあさんが寝込んでしまってね。すみませんが、
しばらくは面倒見て(取りにきて)くださいな。」と、おじいちゃん。
「わかりました。」と、笑顔で答えた私。
こんにゃくを車に積み、おじいちゃんを見ると、
「すみませんね。面倒見てくださいね。」
と、繰り返し言っていました。
(もしかしたら・・・もうこんにゃくを頼むことはないのかもしれない。)
庭に置かれたこんにゃくとハサミムシ。
私を見送る、おじいちゃんの細く小さな背中とコブ。
それから・・・
元気な時には、こんにゃくを数回に分けて少しずつ店へ運んでくれたおばあちゃん。
手伝いますと言っても、「いいですよ。大丈夫。」と、笑顔で答えていました。
帰りの車の中でその姿を思い出し、私は少しだけ泣いた。