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晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

希ガスの化合物

2012年02月12日 22時30分30秒 | 化学のお話
希ガスは安定なので化合物をつくらない、というふうに高校では習いますが、

実際には周期表の下の方にある元素で(少ないながらも)化合物をつくります。


わりと有名なのがキセノン(Xe)の化合物で、

最初につくられたのが、フルオロ白金酸塩である XePtF6 (オレンジ色の結晶)でした。

※発表されたのが1962年のことでしたが、この後、希ガスの化合物をつくる試みが活発になりました。


キセノンには、この化合物以外にもフッ素との化合物として、XeF2、
XeF4、XeF6 や、酸化物の XeO3、フッ化酸化物である XeO2F2、
XeOF4 などがあります。

※ちなみにクリプトン(Kr)の化合物としてはフッ化物の KrF2 などが知られていますが、キセノンに比べると数は少ないです。


アルゴン(Ar) → クリプトン → キセノン というように、周期表の下に行くほど化合物をつくりやすくなっていますが、これにも原子構造の違いが関わっているのだと思います。

同じ分類の元素でも、それぞれに個性があって面白いなぁ、と思っています。




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