晴れときどき化学、ところにより雑想

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ルミノール試験

2012年06月10日 22時17分36秒 | 化学のお話
ルミノール試験は血痕の鑑識に用いられる試験で、現場から血痕を探す場合に用いられます。

その方法としては、ルミノール(3-アミノフタル酸ヒドラジド)のアルカリ性水溶液と、過酸化水素水との混合溶液を塗布または噴霧したときに、

もしそこに血痕があれば特徴的な青白い光を発することになります。


この反応は、ルミノールが過酸化水素などの酸化剤と反応することで発光する現象を利用していますが、

ヘモグロビンや血液がこの発光反応の触媒になるため、古くから鑑識において用いられているという実情があります。

なお、新鮮な血痕よりも古い血痕の方が発色が強くなります。


ミステリーでよく出てくるおなじみの試験ですね。




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