沖縄・石垣島でソフトコーラルやライブロックを養殖し販売する(株)C.P.Farm(シーピーファーム)の創設者のひとりであり、現在は特別顧問を務める阿出川隆之さんが10月14日にお亡くなりになりました。
享年41歳、肺ガンでした。
阿出川さんの素晴らしいところは、仕事に対して明確な理念がある点です。
チョウチョウ王も含めて社会一般には、理念を持って仕事に邁進している人はなかなかいないものです。
阿出川さんは「自然を傷つけずにより広く自然のすばらしさを伝える」にはどうしたら良いのかを考え、実行した人だと思います。
そのひとつが養殖ライブロックの販売です。
C.P.Farmでは当初から天然のライブロックは取り扱わず、沖縄の民家の塀に使用されている建材としてのサンゴ岩を海に沈めてライブロック化したものを販売していました。
現在では、100%人工製造物のライブロックをということで、ホワイトセメントをベースにして製作されています。
さて、阿出川さんが手がけたもうひとつの事業が、特定非営利活動法人コーラルアクションです。
これは、減少の一途にあるサンゴ礁をインターネットで呼びかけることで復元しようという取り組みです。
移植するサンゴの1本、1本の里親をインターネットで募集。
参加者は3,800円を支払い養殖されたサンゴの子供を購入します。
海に移植されたサンゴには里親の名前を書いたプレートが付けられ、定期的に水中カメラで撮影された映像がホームページに掲載され、サンゴの成長度が報告されます。
いわば「サンゴの里親制度」です。
ところがしばらく続けた結果、移植したサンゴの生存率が半分程度と低いことがわかり、活動は一時中断せざるを得なくなってしまいました。
そんな折、体調不良を覚えた阿出川さんは東京の病院で検査を受け、そのまま入院することになったのです。
亡くなる10日前にお見舞いに行ったチョウチョウ王の友人によると阿出川さんは病床で、これからのビジョンを2時間ほど語ってくれたそうです。
阿出川さんはこの世にたくさんのことをやり残して旅立ってしまいました。
まさに志し半ばにして、本人の言葉を借りるのなら「中途半端なまま」で天国に行ってしまいました。
チョウチョウ王はお通夜に参列して、「安らかにおやすみください」と祈るのには抵抗を感じました。
理念の人、阿出川さんはさぞかし無念だったに違いありません。
阿出川さんがいなくなり、後継の方たちがその遺志をどこまで尊重できるのかはわかりませんが、見守っていきたいと思います。
2001年にサイエンスチャンネルで制作されたドキュメンタリー番組夢をつむぐ人々・No.55「美(ちゅ)ら海 石垣のサンゴに魅せられて 」で、阿出川さんの取り組みの一部が紹介されています。
ぜひご覧になってください。
享年41歳、肺ガンでした。
阿出川さんの素晴らしいところは、仕事に対して明確な理念がある点です。
チョウチョウ王も含めて社会一般には、理念を持って仕事に邁進している人はなかなかいないものです。
阿出川さんは「自然を傷つけずにより広く自然のすばらしさを伝える」にはどうしたら良いのかを考え、実行した人だと思います。
そのひとつが養殖ライブロックの販売です。
C.P.Farmでは当初から天然のライブロックは取り扱わず、沖縄の民家の塀に使用されている建材としてのサンゴ岩を海に沈めてライブロック化したものを販売していました。
現在では、100%人工製造物のライブロックをということで、ホワイトセメントをベースにして製作されています。
さて、阿出川さんが手がけたもうひとつの事業が、特定非営利活動法人コーラルアクションです。
これは、減少の一途にあるサンゴ礁をインターネットで呼びかけることで復元しようという取り組みです。
移植するサンゴの1本、1本の里親をインターネットで募集。
参加者は3,800円を支払い養殖されたサンゴの子供を購入します。
海に移植されたサンゴには里親の名前を書いたプレートが付けられ、定期的に水中カメラで撮影された映像がホームページに掲載され、サンゴの成長度が報告されます。
いわば「サンゴの里親制度」です。
ところがしばらく続けた結果、移植したサンゴの生存率が半分程度と低いことがわかり、活動は一時中断せざるを得なくなってしまいました。
そんな折、体調不良を覚えた阿出川さんは東京の病院で検査を受け、そのまま入院することになったのです。
亡くなる10日前にお見舞いに行ったチョウチョウ王の友人によると阿出川さんは病床で、これからのビジョンを2時間ほど語ってくれたそうです。
阿出川さんはこの世にたくさんのことをやり残して旅立ってしまいました。
まさに志し半ばにして、本人の言葉を借りるのなら「中途半端なまま」で天国に行ってしまいました。
チョウチョウ王はお通夜に参列して、「安らかにおやすみください」と祈るのには抵抗を感じました。
理念の人、阿出川さんはさぞかし無念だったに違いありません。
阿出川さんがいなくなり、後継の方たちがその遺志をどこまで尊重できるのかはわかりませんが、見守っていきたいと思います。
2001年にサイエンスチャンネルで制作されたドキュメンタリー番組夢をつむぐ人々・No.55「美(ちゅ)ら海 石垣のサンゴに魅せられて 」で、阿出川さんの取り組みの一部が紹介されています。
ぜひご覧になってください。