セスタバジカ Cesta Basica

「基礎的なバスケット」という意味のポルトガル語。
ブラジルでは「日常生活を送るための必需品のセット」を指します。

そのいきさつ

2015年06月12日 | 雑感
1992年の1月に私はエクアドルの首都、キトにあった放送局「アンデスの声」(La Voz de los Andes)の日本語部を訪問しました。(海外盤ウィキペディアへのリンクをクリックすると "HCJB" というタイトルのページに移動しますが、これは放送団体である "Hoy Cristo Jesus Bendice" (意味は「今日キリスト・イエスは祝福する」) の頭文字を取ったものです。なお現在は土日の短波放送(オーストラリア送信)とインターネット放送へと移行しています。またHCJBは昨年から "Reach Beyond" に改称されたそうですが、アナウンサーの尾崎一夫さんによると日本語放送だけはファンの要望で旧称の使用が認められているとのことです。)

その日本語放送を聴き始めたのは高校時代でしたが、当時の受信状態は決して良好とはいえませんでした。(それでもアルゼンチン海外向け放送局 (RAE) よりはずっとマシでした。ちなみに同局の日本語放送のアナウンサーを長年務められていた高木一臣さんが昨年11月に89歳で亡くなられていたことを最近になって知りました。合掌。)パラグアイ在住時代には南米向け(現地時間の朝)、日本向け(現地時間の夕方)ともクリアーに受信できましたので、ほとんど毎日のように聴き、時々受信報告書と手紙を送っていました。そして2年半の任期を終えて日本へ帰る途中に寄ったという訳です。(ついでながらブエノスアイレスのRAEを訪問したのはその前年の7月だったと記憶しています。)

私は放送局を見学して尾崎さんご夫妻とお話しできれば大満足と考えていたのですが、ゲストとして放送に引っ張り出され、さらにキト滞在中はずっとご自宅にご厄介になりました。帰国後もしばらくは手紙のやり取りを続けていたのですが、いつしか疎遠となり、数年前に奥様の久子さんが亡くなられたことを知って追悼のメールを送った時もそれっきりになってしまいました。一夫さんは「日本ふれあいの旅」として毎年2ヶ月間滞在されているそうなので再会が叶うことを願っています。

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