異次元？

お盆休み初日の12日はあいにくの天候。（彦根は午後大雨でした。）これで中一日で計３回遠出するという予定がいきなり狂ってしまいました。昨日も曇り空でしたが、とりあえず出かけることに。メインの目的地はここです。琵琶湖っぽいですが・・・・・

実は敦賀半島です。昨年夏にObama Cityへ遠征した際は時間＆余力不足のため足を伸ばすのを諦めたという因縁の地。よって今回は再履修（あるいはリベンジ）ということになります。

これも予定外なのですが、当初は黒河（くろこ）マキノ林道経由で福井に出るはずでした。（途中通ることになる在原も魅力的な集落ですし。）けれど雨の翌日に未舗装の山道を通ると酷いことになるのは火を見るより明らかだったので、無難な若狭街道（国道303号線）経由にしました。

左画像の道路案内（青地に白）は特にどうということはありません。（真っ直ぐ行けばそのまま国道161号線ですが、もちろん交差点で右折します。）私の目を引いたのは縦書きの方。座禅草っていったい・・・・それで寄り道する気になりました。


最初は林や竹薮に生えている植物のどれがそうなのかサッパリわかりませんでしたが、看板に「サトイモ科」とあったのでハッキリしました。ただし僧が座禅をしている姿に似ているという花は咲いていませんでした。ザンネン！

こちらは303号線に復帰した直後に撮りました。もちろん里芋（サトイモ科タロイモ属）です。余談ですが、サトイモ科植物で食用とされているのは世界に５属あり（うち一つはコンニャク属）、アフリカには草丈５ｍに達するものもあるそうです。私は見たことがありませんが・・・・下はナミビアで撮りました。ただし写真のマダムは「花を観賞するために植えている。芋は食べない。」と話していました。

福井に入ってからは国道303号線の終点で右折し、あとは国道27号線をひたすら北東に向かうだけです。肝心の敦賀半島についても特に記すことはありません。水晶浜海水浴場の人の多さに閉口したぐらいでしょうか。そのまま北上して半島をぐるっと回ってこれたら最高なんですが、高速増殖炉「もんじゅ」のある敦賀市白木二丁目で行き止まりだとか。そこで県道33号線（佐田竹並敦賀線）をそのまま進みます。ショートカット（ただし山越え）になりますが、やむを得ません。

美浜町と敦賀市の境界にある馬背（まじょう）峠は地図に標高170ｍとあるので大したことないと思っていましたが、想像以上の難敵でした。もちろん昨年開通した馬背トンネルを抜ければラクですが、左手に見える旧道の状態が良さげだったのでそちらを選びました。（「通行止」表示とともにチェーンが渡してありましたが下をくぐりました。無謀な選択ではなく「この道なら余程のことがない限り自転車は通れるはず」という成算はありました。）途中に斜度９％の標識が立っていましたが、さすがにこれぐらい急だと漕いで上るのは厳しい。押し一徹となりました。が、誰も通らない道を一人行くのは気持ちいいもんです。多少の体力と時間のロスは何でもありません。（後で見たらトンネルの全長は1405ｍでしたから、かなりの遠回りとなったのも当然でした。）

気比の松原も水泳客が異常に多いのでスルー。市街に入って気比神社前のベンチに座り、マテ茶を飲みながら１時間ほど休憩しました。（最近私はマテ茶セットを携行することにしています。ただの水よりも美味しいのは当然として、カフェイン、ビタミン、ミネラル等が豊富なためか体力回復も早そうな気がしているからです。）

帰路に就いて間もなく目に入る看板です。以前から疑問に思っていることですが、長浜まで45kmはいいとして大津まで83kmというのは・・・・ならば長浜から大津まで38kmですか？（自転車でも２時間あれば余裕で行けてしまう距離ですね。これが本当ならもっと頻繁に足を運ぶところです。）

こちらは県境までの登り道（新道野越）の途中にありますが、これだと長浜から大垣までは36km。納得です。そうなると尚更さっきのが変に思えてきます。大津までと大して変わらんの？ JR東海道本線で米原から大津まで行く場合と大垣まで行く場合とを比べれば、営業キロにせよ途中にある駅の数にせよ前者の方が圧倒的に多いはずですが・・・・

で、県境を越えてしばらく下るとこれが立ってます。長浜までの道のりが16km減る間に大津までは逆に15kmも増えてしまいました。もしかすると空間が曲がっているんでしょうか？ 何か途方もなく大きな重力場があったりして。（まさか。）

追記：さきほど地図を眺めていて謎が解けました。疋田から西近江路（国道161号線）に入れば大津までは意外と近いんですね。長浜在住ゆえ湖西ルートが完全に盲点となっていました。