アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

福岡のあの事故

2007-06-13 | Weblog
 福岡の飲酒の小僧が、悪あがきをしているらしい。いかにもずるそうなあの顔を見ると、吐きそうだ。弁護人も仕事とはいえ、よくやる。

 もちろん、「法律」は「道徳」ではない。法律的な見解をそれぞれに展開していくことは法治国家として重要なことだし、法律にのっとって自らの主張を述べていくことは国民の当然の権利として保障されるべきだ。

 しかし、「道義」というものを忘れてはなるまい。3人もの子どもの生命を一時にして奪った人間が、ゲームのように法律をいじくるのはどうかと思う。

 彼は恥ずかしくないのだろうか。いや、彼本人は恥を感じないにしても、彼の親は恥を感じる能力がないのだろうか。法律論を弄する前に、わずかに残った自らの誇りを守ろうとはしないのだろうか。

 彼みたいな人格は、残念ながら、今のこの国には溢れ返っている。反省すらせずに、「不運だった(親子ではなくて自分が)」くらいの気持ちで一生を過ごすのだろう。悔しいが、どうしようもない。そんな人格は、本当に増えた。

 ただ、「今林」という名をずっと記憶に留めておこう。最悪の事故の原因者としてではなく、最悪の恥知らずとして記憶し続けよう。



 マスコミも、本筋を履き違えずに、もうピントはずれの報道はやめにしてほしい。このニュースは、発生当初の社会的風潮や福岡という「飲酒風土」のお土地柄を題材にするニュースからすでに脱した。
 彼の職業が市職員だったことはもはやニュースの本筋ではない。

 「危険運転致死罪」なのか「業務上過失致死罪」なのか。犯意の有無、故意もしくは過失による事故の蓋然性は、法律いじりが好きな人たちに任せよう。

 「3人の子どもたちを死なせた」。この悲劇を生んだ本人が、無反省なままの自分を維持できているということがニュースなのだと思う。
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