春の高校野球県大会が終わった。
たまたま出身高校が勝ち上がっていたので、大会期間中、試合経過を速報してくれる掲示板をさがしてしばしば見ていた。
テレビやラジオで中継するようなメジャーな規模の大会ではないので、いち早く経過や結果を知ることができて、楽しめた。
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が、この掲示板に対戦相手同士の誹謗中傷などの書き込みが実に多いことに驚いた。
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息子がいよいよ成長してきた。大人同士の会話もよく聞き、よく理解している。絵や音楽でも、自分の感情を一定程度表現できるようになってきた。
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口癖は真似されるし、身振り手振りもすぐ形態模写される。練習中の英会話も下手なまんまにリピート、ヴァイオリンも下手なまんまに再現してくれる。あれがわざとだったら、まさに超絶テク。
「門前の小僧」恐るべし、である。
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横山秀夫の「クライマーズ・ハイ」が映画化され、間もなく全国で封切られる。
今夜は、その試写会が行われた。
私は、仕事の都合で行けなかった。
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前日、報道関係の若者たちにぜひ見に行くように勧めたが、反応は薄かった。そして今夜、結局、忙しさを理由に誰も行かなかった。
私自身、仕事の都合で行けなかった。が、原作もNHKのドラマも、何度も見た。だから、公開されてから料金 . . . 本文を読む
One father is more than a hundred schoolmasters.
イギリス最大の教養人、フィリップ・チェスターフィールドの「letters to his son」(息子への手紙)は、人生の教訓・名著として、洋の東西を問わず評価を得ている。
三百年も前のものだから、現代の価値観とは合致しないのではと思われる面も多分にある。が、時代を問わずに大切なものも実 . . . 本文を読む
このところ、四川大地震絡みの某新聞の社会面が充実している。
丁寧に事実を拾い、集め、まとめている。
データ集積とその分析にのみ終わっているのではない。かといって、悲惨な現場に立った取材者の情緒が走りすぎているわけでもない。
事実を淡々と伝え、そこから読者に考えるヒントを提供している。実に簡潔で、実に明瞭である。
エモーショナルな記述やアナウンサー、リポーターたちによるワイドシ . . . 本文を読む
5月17日。
妻が仕事だったため、息子と2人きりの一日。
実は、私も仕事の予定があったのだが、妻の仕事を優先し、私の仕事は後輩に出番を代わってもらった。
その後輩、前日の晩は午前2時過ぎまで酒飲みに付き合ってくれた。感謝。
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午前10時から音楽教室、午前11時からは英会話教室。息子と一緒に楽しんだ。「教室」と呼んでいるが、勉強ではなく、遊びのようで楽しいのだ。
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子育ては「義務」である。
が、「権利」でもある。
しばしば、きちんと思い出さなくてはいけない。
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日常の忙殺のなか、ふと、子どものいない生活を想う。
起床から就寝まで、時間が円滑に流れ、快適な自分だけの時間・余暇もある。
トイレだって、食事だって、外出の用意だって、全部円滑に進む。
時間的なロス、精神的なストレス、肉体の疲労。子どもはいろいろな負荷をも . . . 本文を読む
保育園内には、子どもたちだけの世界がある。
子どもたちによる子どもたちの社会である。
もちろん、子どもたちのために在る。
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子どもたちは、自己主張しながらも社会性をはぐくみ、複数の個をぶつけ合い、試行錯誤を繰り返し、やがて大きな集合体としての意志を確認し合って「社会」をつくりだしていく。
だから、原則として、監督者である保母さんを除いて大人は立ち入るべきではない。ま . . . 本文を読む
ドゥービー・ブラザーズのライブをテレビでやっていた。
カントリー、ディキシー、ソウル、ロックミュージック、さらにはアーバン系からキューバン系。何しろメンバーの数だけ音楽性も幅広い。
ギターの切り方、ツインドラムの掛け合い、超絶テク・メンバーをそろえたインプロビゼーション。カッコイイ。そして何より、トム・ジョンストンのひげ。
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トム・ジョンストンほど、ひげとテレキャスターの . . . 本文を読む
熱海温泉・八景園の風呂に息子と2人で入ってきた。
まずは貸し切り家族風呂。岩盤浴もあり、至上の癒しであった。雰囲気も良かった。
家族風呂に向かう階段でおじいちゃんとすれ違った。この宿の社長さんだった。
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息子は、大きな声で「こんにちは」。社長さんにはこれがうれしかったらしい。
「家族風呂もいいけど、大きな風呂に楽しいぞ。どっちにも入っていいからな」
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5月3日、会津美里町の会津本郷焼・宗像窯に、宗像利浩先生のぐい呑みを求めた。
利浩先生の茶碗で抹茶もいただいた。楽しかった。
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しかし、いま思い返すと、店にこれまでにない変化があった。気にかかっていたがずっとそれが何だか具体的に浮かんでこなかった。
子どものころから、頭のキレが悪い。反芻しなくては事を消化しきれない。
「そういえば、亮一先生のご飯茶碗が一番前に並 . . . 本文を読む
4連休もきょうでお終い。
あれもしたかった。これもしたかった。
連休前は、目の前にすべきこと、したいことがいっぱいあった。が、今、多くのことが成されていない。
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でも、いいや。できなかったことはこれから少しずつやっていけばいい。第一、全部やっていたら忙しい。
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宗像窯に行けたし、実家の母親にも会いにいけた。息子と多くの時間を共有できた。
特に、母親に . . . 本文を読む
「独りのおばあちゃん!」。私の息子は、私の母親、つまりおばあちゃんをそう呼ぶ。母はいま76歳。すでに連れ合いはいない、子である私も別居しているから、いわゆる「独居老人」。
4歳の息子にしてみれば、独居老人の現況を事実に忠実に、淡々と表現しているだけである。
が、母にとって、実はその忠実な表現がうれしいらしい。
飾りがない。「独りのおばあちゃん」。それ以下でもそれ以上でもない。
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