「おかあさんっ」
午前6時半。晦日の早朝、寝室のしじまを破ったのは息子の寝言。寝言は久しぶりだ。
小学生の頃のように母親にベタベタとひっつくことはなくなった。最近は、逆に母親との会話を面倒くさそうにしているときもある。しかし、10日間も会っていないと、さすがに恋しくなるようだ。もう12歳。しかし、まだ12歳。
今朝は、ハムエッグ、シジミのみそ汁、ヨーグルト。なるべく手作りのものを提 . . . 本文を読む
中1の息子との二人暮らし、きょうで10日目。
炊事、洗濯、仕事、学習塾、炊事、洗濯、仕事、学習塾、炊事、洗濯、仕事、学習塾…。
家事スパイラルに陥っている。
年末になって部活がなくなったのには助かっている。
朝すべきことが減って起床時刻に余裕ができた。なにより、洗濯物の量が激減してくれた。
昔赤ん坊をもつお母さんは、乾いたおしめをたたんだものが山積みになっているのを見 . . . 本文を読む
この時期、毎年妻の仕事が多忙を極める。特に今年は忙しくて、妻の負担を減らすためこの数日ほど息子とおれの二人暮らしが続いている。
今春から赴任先に泊まることが多く、息子の世話は妻に任せっぱなしだった。
息子は現在、中1。今の中学生というのは昔と違って忙しいものだと再認識しつつ、妻は仕事をこなしながらよくやってきたものだと感心し、感謝している。
午前6時半起床、7時半登校、午後6時 . . . 本文を読む
白い靴下が4足、おれの単身先の衣装ケースにやってきた。
模様ゼロ、くるぶしあたりにもワンポイント模様もない。
まったくの白い靴下。
純白。一昔前のブリーフパンツのようだ。
息子が中学に入ったばかりのころ、妻がまとめ買いした。しかし、息子は「女子みたいな」白い靴下は嫌になったらしい。贅沢な悩みではある。でも、色気づいてきたってことか。
俺も中学のころ、母親がなんだかかわ . . . 本文を読む