50年前の東京オリンピックのとき、すでに開高健はナショナリズム高揚のためのこの国家主導のばか騒ぎを非常に冷静に分析している。
「魔女や鬼やらがいるとのことです。『死ぬまでがんばれ』などといっているマゾヒストに国が大変なお金をかけています。金メダル一個に大変なお金がかかっております。いやはや立派な大会です」。
国主導のばか騒ぎ。その準備のために、どれだけの金が消費され、どれだけの労災事 . . . 本文を読む
右手親指付け根の拇指腱剥離と診断されてから20日。やっと包帯でがちがちに固めていた処置を終えて、取り外し可能な補助器具になった。
親指に負荷をかけなければ、入浴や洗い物などの時には外してよい。
なにより、手を洗えるのが気持ちよい。
手のひらはべたべたでつめの中はごみで真っ黒だったが、やっと洗えるようになった。
震災でしばらく入浴できなかったあとの、久しぶりの入浴のことを思 . . . 本文を読む
性同一性障害をはじめ、さまざまな「個性」が尊重される社会になった。
日本でもここ数年で急速に。
さまざまな「個性」がある。それをもつ相手に対して寛容でなくてはいけない。
もちろん、権利を侵してはならない。
ずいぶん昔という感があるが、私が小さいころは「ホモ=気持ち悪い」が社会全般の認識だった。
そういう社会の中で育ってきて、私も永らく「ホモ=異常者」という認識だった。ゲ . . . 本文を読む
今晩のNHKニュース。
トップは、ミュンヘンのテロで多くの若者が犠牲になった ― というニュース。
続いて「ポケモンGO」ではしゃいでいる日本の若者 ― というニュース。
なんか恥ずかしい。同じ国の人間としては…。
が、さらに衝撃的。
黒いシルクハットをかぶって渋面を誇示して歩いている財務大臣の映像が出てきた。
かつて、国会答弁で中学レベルの漢字が読めずに国民 . . . 本文を読む
郡山市美術館で開催中の吉田博展を息子と妻と、息子の友達の家族と、大人3人、子ども3人、合計6人で見てきた。
それぞれ自分のペースで見て回ったが、所々で息子が俺を待ち受けていた。
「これ、ぼくが好きなやつ」。作品の魅力を知ってほしくてたまらない。
さらに、「ほら、似てるでしょ」。
「朝日」というタイトルの木版だ。なるほど、「印象派」というカテゴリー名の由来ともなったモネの代表作 . . . 本文を読む
ペンはかろうじて持てる。箸もなんとか。時間はかかるが、歯磨きもなんとかできる。風呂では、シャンプーはできるが、髭剃りはかなり怖い。
母指腱剥離というケガらしい。右手をアルミ製の添え木と包帯でガチガチに固められてしまった。
まったく興味のないゴルフを仕事の都合で始めざるを得なくなった。相手と調子を合わせる程度まで上達しなくてはいけないため練習場に行き、そこで違和感を覚えた。
腱 . . . 本文を読む
「64(ロクヨン)」をイッキ読みした。
少し前にテレビで映画版のPRを盛んにやっていた。横山秀夫さんの作品は、古き良き、新聞記者が、まだちゃんとしていたころのことを忠実に再現してくれる。
「クライマーズ・ハイ」でもそうだったが、やはり家族を犠牲にして仕事をしてきた男の挽歌のようなニュアンスだった。
映画化され、人気も出たという。しかし、本当に見てほしい、いや、見るべき、現在の報道 . . . 本文を読む
明治、大正期に活躍した版画家・画家、吉田博の展覧会が24日まで、郡山市美術館で開かれている。
知らなかった。展覧会の開催ばかりではなく、吉田博さんのことも。
息子が教えてくれた。18日朝に単身先に電話をくれた。数日前に校外授業で美術館を訪れ、衝撃を受けたという。「ぼくがこれまで観たなかで一番好きな作家。お父さんも観といた方がいいと思う」
ネットで検索する。なるほど、いい。
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