アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

チャイコフスキーは、死して尚生きる

2008-01-22 | Weblog
 チャイコフスキー国際コンクール入賞者ガラ・コンサートに行ってきた。

 1月20日の大阪公演を皮切りに、1月30日までの10日間で全国8ヶ所をまわるジャパン・ツアーの2ヶ所目。郡山公演(22日)である。昨年6月に行われた第13回コンクールの入賞者、将来の音楽界をリードする面々の顔見世興行である。


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 サイコーであった。

 盛り上がった。「ブラボー」を連発する人、立ち上がって拍手する人、感激して涙ぐんでるおばちゃん…。

 こんなに盛り上がったコンサートは久しぶり、地方では初めての経験である。

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 チェロ部門1位のセルゲイ・アントノフ(ロシア)、ヴァイオリン部門1位の神尾真由子、声楽男声部門1位のアレクサンドル・ツィムバリュク(ウクライナ)、声楽女声部門1位のオレシャ・ペトロヴァ(ロシア)、ピアノ部門2位(1位該当者なし)のミロスラフ・クルティシェフ(ロシア)。通常のコンサートに比べて内容が盛りだくさんで、オムニバス的に楽しめる。さらに、それらを一貫して支えるのは、チャイコフスキー記念財団のロシア交響楽団である。


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 自分としては、神尾さんのヴァイオリンを生で聴くめったにない機会。しかも、あっちからわざわざ来てくれるのだ。絶対に逃せない。他の演奏も非常に充実して楽しかった。

 「見たいなぁ」とよだれをたらしていたら、黙ってS席を1枚だけ買っていてくれた妻。感謝である。
 実際、こんなメンバーが東北で見られるなんて幸運である。S席9000円をすでに11月に入手していた。

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 幼児入場不可なので妻には申し訳ないが、1人で楽しんできた。それに、コンサートや演劇、映画などは実は1人に限る。連れがいると涙を流せないし、本当に感動できない。感想なんか求められちゃうことを前提にしているし、結局、心から楽しめない。

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 本当にいいコンサートだった。こんないいコンサートは、妻にも、そして息子にもぜひ聴かせたい。息子がもう少し大きくなったら、みんなで行こう。芸術って本当に大切だ。


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 あと10年後くらいに、おれのヴァイオリンと息子のピアノで演奏会をやりたいなぁ。

 しかし、死してなお、芸術の大切さを世界に広める活動の中心となっているチャイコフスキーって人、やっぱすごい。
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