社内の飲み会では本当に久々、楽しいと感じることの出来る会合だった。こんな会合は、もう社内では有り得ないだろうなぁ。
十二月で退社した先輩の送別会である。
◇
有能で、誠実で、人望もあった。特に後輩からは尊敬され、憧憬さえも集めていた。
要職を重ねてきたが、本人は肩書きで態度を変化させるような人間ではなかった。
よく、肩書きが上がると意識して低姿勢に気を配る向きがあるが、彼の場合はそういうキャラクターではなかった。肩書きに左右されるような資質はない人であった。自分に対しても、相手に対しても。
◇
「軽々しいケンカはしない。しかし、義有るならば歯に衣着せぬ」。それを教えてもらった。警察官にも、検察官にも、会社の上司にも、正論を吐いた。
上司に正論を吐いたのが、社内的な躓きの始まりであった。それが組織の厭らしさだろう。彼には厭らしい組織は向いていないと、以前から思っていた。
◇
サムライが去ってしまった。
残されたのは、内側の身の処し方を案ずる有象無象ばかり。それが、実態。
子どものころ、「NHK特派員報告」「すばらしき世界旅行」の2つだけのテレビ番組を見ることが許されていた。
私にとって、彼が去った「あの職場」こそが、子どもの頃に憧れた「記者」という職域であった。
希望した職業には就くことができた。幸福だと思った。が、いま思う。あの職場も変わった。本当に幸福だったのか。
◇
きょうは、妻が職場でけがをしてしまい、5時半に連絡を受けた。私が夕方から夜の時間帯、息子のお世話をすることになり、仕事を早引け(夕方6時から)させてもらった。
2人で買い物をして、ご飯を食べて、お風呂に入って。入浴中に妻が病院から帰ってきた。
子どもとの2人の時間。毎日だと苦痛になるが、しばしばだと、だれにも渡したくない幸福な時間である。子どもが小さなうちだけでも、もっと時間を共有したい。
◇
時代は移ろい、先輩は去り、後輩は在り。ただ身を流れに任せる。乱れたりもする。
息子よ、君は誠実の紺碧の空を雄々しく飛べ。
先輩は道標でありました。ありがとうございました。
十二月で退社した先輩の送別会である。
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有能で、誠実で、人望もあった。特に後輩からは尊敬され、憧憬さえも集めていた。
要職を重ねてきたが、本人は肩書きで態度を変化させるような人間ではなかった。
よく、肩書きが上がると意識して低姿勢に気を配る向きがあるが、彼の場合はそういうキャラクターではなかった。肩書きに左右されるような資質はない人であった。自分に対しても、相手に対しても。
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「軽々しいケンカはしない。しかし、義有るならば歯に衣着せぬ」。それを教えてもらった。警察官にも、検察官にも、会社の上司にも、正論を吐いた。
上司に正論を吐いたのが、社内的な躓きの始まりであった。それが組織の厭らしさだろう。彼には厭らしい組織は向いていないと、以前から思っていた。
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サムライが去ってしまった。
残されたのは、内側の身の処し方を案ずる有象無象ばかり。それが、実態。
子どものころ、「NHK特派員報告」「すばらしき世界旅行」の2つだけのテレビ番組を見ることが許されていた。
私にとって、彼が去った「あの職場」こそが、子どもの頃に憧れた「記者」という職域であった。
希望した職業には就くことができた。幸福だと思った。が、いま思う。あの職場も変わった。本当に幸福だったのか。
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きょうは、妻が職場でけがをしてしまい、5時半に連絡を受けた。私が夕方から夜の時間帯、息子のお世話をすることになり、仕事を早引け(夕方6時から)させてもらった。
2人で買い物をして、ご飯を食べて、お風呂に入って。入浴中に妻が病院から帰ってきた。
子どもとの2人の時間。毎日だと苦痛になるが、しばしばだと、だれにも渡したくない幸福な時間である。子どもが小さなうちだけでも、もっと時間を共有したい。
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時代は移ろい、先輩は去り、後輩は在り。ただ身を流れに任せる。乱れたりもする。
息子よ、君は誠実の紺碧の空を雄々しく飛べ。
先輩は道標でありました。ありがとうございました。
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