Vanteyのアース線(もしくは枯れた資料帳)

怠け者のウィキメディアン・Vanteyの、脳内が帯電してきた時のはけ口。非百科事典的。過度な期待はしないでください。

お焚き上げ廃止のお知らせ

2011-01-18 05:02:13 | 見聞
少し前に見かけた季節ネタ。



クリスマス中止のお知らせ」とか「バレンタインデー中止」とかの亜種かもしれない、と思ってしまったあなたはネットジャンキー。

最近は都会近郊の神社では、人家(時には中層建築を含む)が敷地の小さな神社のすぐ周囲にまで建て込んでしまった等のため、主に火災の虞および煙害上の理由で(さらには防火警戒のための男手の動員難などの理由も加わって)、こうした火を用いた年中行事はやりにくくなっているのでしょうね。


この「お焚き上げ」とは時期的に見ておそらく「どんど焼き」「左義長」の類を指すものと思われます。

左義長(さぎちょう)は全国各地でいろいろな異称で呼ばれて現在も行われている小正月(一部では年末)の行事ですが、「お焚き上げ」と言った場合はより一般に類種の火祭りを、社寺において(小正月に限らず)焚き上げる対象物がある場合に随時行われるものを指すみたいですね。
たきあげ【焚上】 (1) 神社で庭燎(にわび)をたくこと。おたきあげ。
  (2) 護摩の火にお札などをかざして、その燃えがらの昇りかたによって豊凶や吉凶をうらなうもの。

どんど 小正月(一月一五日)に村境などで行う火祭。門松・竹・注連縄(しめなわ)などを集めて焚く。どんどやき。とんど。→左義長(さぎちょう)。

さぎちょう【三毬杖・左義長】 (もと、毬打(ぎちょう)を三つ立てたからという)正月一五日及び一八日に吉書(きっしょ)を焼く儀式。禁中では清涼殿の東庭で、青竹を束ね立て、毬打三個を結び、これに扇子・短冊・吉書などを添え、謡いはやしつつ焼いた。民間では長い竹数本を立て、正月の門松・七五三飾(しめかざり)・書初めなどを持ち寄って焼く。その火で焼いた餅を食えば、年中の病を除くという。地方では今も行われる。どんど焼。さいとやき。ほっけんぎょう。ほちょじ。徒然草「―は、正月に打ちたる毬打を真言院より神泉苑へ出して焼きあぐるなり」

 ――『広辞苑 第三版』 岩波書店、1983年

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左義長 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/左義長

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Summary of image:
Description = 「お焚き上げ廃止」の張り紙
Date = 2010-12-23
Source/Author = Vantey
License = PD-self
Public domain


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