三者三様

2012-12-31 23:00:02 | 書籍関係
故・手塚治虫氏の漫画、「ブラック・ジャック」 は大好きで、
文庫版になってから全巻持っています。

氏の漫画には心打たれるストーリーが結構多いのですが、
中でも1977年04月18日号に週刊少年チャンピオン初掲載
された 「三者三様」 が個人的最高傑作と思っています。

ストーリーは札幌が舞台。
高校入試に失敗した少年が人生をむなしく感じ、橋の袂で
ぼんやりしていたところ、日雇いの労働者、加藤清正に
出会う。 少年は加藤に朝食をごちそうしてもらい、変な
気は起こさずにさっさと国に帰れと諭される。

国に帰ろうと駅の待合室にいるとニュースが聞こえてきて
爆発事故にて加藤が大怪我をしたことを知る。
彼は急ぎ病院へ走るとそこには両手両足がもげ、まるで
ミイラのようになった加藤の姿を目にする。
無免許診療で取調べを受けていたブラック・ジャックが
無罪放免と交換に手術を行うことになる。

少年はここで生死とはなにかを感じ取る・・・、
というストーリー。

ところどころのセリフが本当に心打たれます。
人生に・生活に・仕事に悩んでいるのが一掃される様な
ストーリーですので、是非一読して欲しいと思います。

単行本などにも収録されていますが、手ごろなところでは
秋田文庫版ブラック・ジャック第2巻がお勧めです。

&本年はいろいろありました。
来年、皆様方におかれましてもよい年になります様に。。。


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