「天狗の中国四方山話」

~中国に関する耳寄りな話~

No.475 ★ 中国、15日のGDP発表で記者会見開かず-3中総会開幕日と重なる

2024年07月13日 | 日記

Bloomberg News

2024年7月12日

Xi Jinping Photographer: Jade Gao/Getty Images

(ブルームバーグ): 中国は15日、発表した経済統計に関する質問に答えるため記者会見を毎月開くという慣例を破る。

この日は4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)など主要統計が発表されるが、中国共産党の第20期中央委員会第3回総会(3中総会)開幕日に重なる。

中国、4~6月に成長鈍化した公算-3中総会開幕日にGDP発表

国家統計局は予定していた対面での記者会見を取りやめ、GDPなどを現地時間午前10時(日本時間同11時)にオンラインで発表する。ウェブサイトに最新のスケジュールが12日掲載された。変更理由は示されていない。

中国が前回、通常通りに主要月次統計を発表しなかったのは2022年10月。この月、習近平総書記(国家主席)の慣例を破る3期目入りが事実上決まった5年に1度の党大会が開催された。党大会を避け、GDP・貿易データの発表が数日延期された。

原題:China to Skip Quarterly GDP Briefing as Xi Holds Party Conclave (抜粋)

--取材協力:Fran Wang、Lucille Liu.(c)2024 Bloomberg L.P.

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No.474 ★ 日本の比ではない被害の規模 なぜ中国では毎年のように異常気象に よる洪水被害が発生するのか

2024年07月13日 | 日記

MAG2NEWS (by 黄文雄『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』)

2024年7月12日

記録的な大雨により、各地で洪水被害が拡大している中国。南部地域では6月だけでも多くの死者が出るなど、事態は深刻度を増しています。今回、台湾出身の評論家・黄文雄さんが主宰するメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、詳しい被害状況を伝えるとともにその原因を考察する記事を紹介。さらに当局の「治水の失敗」が習近平政権を終焉に導きかねない理由を解説しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【中国】最近の中国で甚大な水害が発生する人的理由と高まる習近平への怨嗟

中国の洪水被害は「人災」か。人民たちの間で高まる習近平への怨嗟

中国南部の各地で洪水被害が相次いでいます。湖南省では、中国で2番目に大きい淡水湖の堤防が決壊してしまいました。以下、報道を一部引用します。

5日午後5時48分ごろ、湖南省岳陽市華容県洞庭湖の堤防の一部が豪雨で決壊した。当初崩壊した堤防の長さは約10メートルだったが、同日午後9時ごろ、100メートルに拡大した。

砂と砂利5万トンとトラック18台が決壊を防ぐために動員されたが、6日12時基準で崩壊範囲は約226メートルに拡大した。深さ5メートルで47.64平方キロメートルの面積が水に浸かった。

幸いに当局が近隣住民7,680人を緊急避難させ、人命被害はなかった。当時、タジキスタンを国賓訪問中の習近平国家主席は、堤防決壊の知らせを聞き、住民の生命と財産保護に万全を尽くすように指示した。

同時期に、「広東省の梅州では21日までに複数の地区であわせて47人の死亡が確認されたほか、福建省でも8人が死亡した」。

先月から暴雨が続き、被害も急増している。中国で最も大きなダムである三峡ダムが放流量を調整しているが、川沿いに位置した安徽省、湖北省、湖南省は水中都市になった。

江西、貴州、広東、福建の各省と広西チワン族自治区で数日にわたって激しい雨が続き、当局によると土砂崩れなどで9人が死亡し17人が行方不明になっている。

日本や韓国でもゲリラ豪雨や集中豪雨による河川の氾濫がよく起こるようになっています。その原因は地球温暖化だとも言われています。

ただ、中国の場合、このところ毎年のように各地で大きな洪水が発生し、多数の死者を出しています。その被害規模は日本の比ではありません。

湖の堤防が決壊したニュースについては、そもそも中国のインフラ整備が悪い可能性もあります。

「黄河を治むる者は天下を治む」の逆を行く習近平

さらに最近言われているのは、都市の大規模開発により、高層ビルが林立したことで地番沈下が進み、これが洪水リスクを高めているという指摘です。とくに広東省などは最も地盤沈下が進んでいる地域の一つとされているようです。

また、中国は2008年の北京五輪の際にロケットを飛ばして、雨を人工的に降らせ、競技中の降雨を防いだことが話題になりましたが、さまざまな国家行事の際に、こうした気候改変プログラム(クラウド・シーディング)を実施してきたことで、中国全土に豪雨災害が発生していると見る研究者もいます。

中国の異常気象は、他国以上に人災の側面が強いため、情報統制で被害状況を隠している可能性も少なくありません。

古代中国の伝説では、堯・舜・禹という伝説上の聖人がおり、帝位を禅譲することで継承してきたことは有名です。とくに舜の時代、黄河の氾濫による大きな災害が発生したこともあり、治水は喫緊の問題でした。当初、舜は鯀(こん)という者に治水を任せました。ところが9年経っても失敗ばかりでうまくいきません。

そこで鯀を殺し、その子供である禹に跡を継がせ、黄河の治水にあたらせたところ、成功したため、後に帝位を禅定することになりました。

中国では「黄河を治むる者は天下を治む」と言われてきました。しかし、習近平は治水に失敗ばかりしており、鯀の二の舞いになるのではないかと目する者も少なくないようです。

経済失速とのダブルパンチで、習近平政権に対する人民の怨嗟はますます高まり、新たな禹(新皇帝)を求める気運が高進していくことになるはずです。

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※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2024年7月10日号の一部抜粋です。

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No.473 ★ 上海 20周年を迎えた「CCG Expo」、新たに会場外イベントも開催

2024年07月13日 | 日記

JETRO上海事務所

2024年07月11日

中国の上海市で2024年7月4日、ポップカルチャーの総合イベントである「中国国際動漫遊戯博覧会(CCG Expo)」が開幕した。20周年となる今回は、初回開催地である上海展覧中心において7月7日まで展示イベントを開催し、4日間で延べ10万人以上が来場した。

さらに、2024年は会場外でのイベントを新たに設け、7月21日まで上海市内の漫画・アニメ・ゲームなどの関連グッズの販売、ポップアップショップを拠点としたスタンプラリーを実施するほか、市内の映画館ではアニメ映画の上映も行う。

同博覧会は、中国国際動漫遊戯博覧会組織委員会が主催する。会場内の展示イベントでは、漫画、アニメ、ゲームコンテンツを取り扱う企業など142社が出展し、日系企業では、KADOKAWAの中国子会社である角川青羽や三井不動産などが初出展した。主催者によれば、新型コロナウイルス流行前の2018年開催時に比べ、出展者数は減少したものの、約280のタイトルが紹介され、このうち半数近くが日本コンテンツだった。

キャラクターグッズを中心とした物販ブースのほか、主催者企画として「ハイキュー‼」「ブルーロック」「黒子のバスケ」「ゆるキャン△」など、人気アニメと連動したスポーツ体験型ブースを設置し、来場者は身体を動かしながら楽しめるミニゲームに興じた。

また、中国銀行ブースでは同博覧会とのコラボキャッシュカードの発行、中国郵政ブースでは「カードキャプターさくら」の記念切手の展示を行うなど、若年層にもアピールした。

日系企業の出展ブース(ジェトロ撮影)

バスケットボールゲームにチャレンジする参加者(ジェトロ撮影)

会場内では、上海市を拠点に活動するAKB48 Team SHのミニライブと握手会のほか、バーチャルアイドルによるステージイベントなど、150を超えるイベントが行われた。

主催者によると、今後も単一会場内での開催にとどまらず、上海市内全域を会場として捉え、さまざまなイベントを企画するとしている。

なお、上海市では今回のイベントを皮切りに、アニメ・ゲームイベント「BiliBili World」(7月12~14日)、アニメ関連の音楽ライブイベント「BILIBILI MACRO LINK」(7月13~14日)、ゲームイベント「China Joy」(7月24~29日)など、多くの大型オフラインイベントを7月中に開催する予定だ。

(岸本優子)

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