マメアサガオ
石濱恒夫 いしはま つねお
「こいさんのラブコール」は1959年フランク永井と石濱恒夫のウィキペデイアに書いてある。
私が初めて聞いたのはずいぶん経ってからで、「女であることを夢見る」と最後のメロディと歌詞が印象に残っていた。
歌詞もちゃん聴いていなかったので「男が女になりたいのを夢見ているんだろう」、別にオカマになりたいのでなく、男でも女性になりたい時があるんだろうと、漠然と思っていたのだった。
しかし、数日前、調べ物をしていて偶然この歌の歌詞を全部知る羽目になった。
石浜恒夫 作詞
大野正夫 作曲
なんで泣きはる 泣いてはる
思い出の 柳並木も
川のかもめも 知っている
淡いたそがれ 白い小百合に
頬よせて さいなら大阪の町
こいさん こいさん
女であること ああ 夢みる
なんで泣きはる 泣いてはる
花いけの 白いしゃくやく
庭のつばめも 知っている
プラットホームの 夜の小雨に
一人たたずみ さいなら東京の町
こいさん こいさん
女であること ああ 夢みる
なんで泣きはる 泣いてはる
夕焼けの 赤い木蓮
籠の小鳥も 知っている
あこがれ遠く 手のり文鳥
呼んでみて さいなら幸せの町
こいさん こいさん
女であること ああ 夢みる
あれ、「女であることを夢見る」でなく「女であること ああ 夢みる」ではないか。
それに 男が女になりたいのを夢見ているの書いているようでもないし・・・
調べて見ると、川端康成の「女であること」からイメージされた歌らしい。
ウィキペデイアに
「1923年2月24日、大阪府大阪市出身。
父は歴史学者(東洋史学)の石濱純太郎。東京大学文学部在学中から父の友人であった織田作之助などの影響を受けて文学を志し、大学卒業後に川端康成に弟子入りし、神奈川県鎌倉市の川端の私邸に住み込み、文学のイロハを教え込まれた。」
と書かれてある。女であること 1958年 東京映画。 父が左端久我美子さんの大ファンだった。
1958年に公開された映画を当然彼も見て作詞したんだろうね。
歌は翌年に発表されているので。
しかし川端康成の小説を読んだこともなく、川島雄三監督の映画を見たこともない人で、この歌を知っている人はかなり多いと思われるが・・・
この人の作詞した作品。
硝子のジョニー。 アイ・ジョージ
紅子のバラード
CSラジオ放送で「・・すばらしいべにこ」と曲が流れて、すごい声量だったのでオペラ歌手が歌謡曲を歌っているのかと思った。
すぐ調べたら、アイ・ジョージが歌っているのだった。 驚いた。
ちなみに今知ったのだが石濱恒夫の娘さんは紅子という名前とのこと。
大阪ろまん写真がこれ1枚しか探せなかった。 照れ屋だったのかな。