★☆ 愛しき時間(とき) ☆★

2007年に乳がんと肺がんを克復しました。
現在 ACTH単独欠損症(特定疾患)、糖尿病の闘病中です☆

急性緑内障発作(発症/レーザー治療)

2011年05月07日 | 急性緑内障発作

眼科 | 全てのイラストが無料・かわいいテンプレート


大変な朝を迎えました。

夜中から、
左目の奥が痛くてたまりません。

昨日まで正常だった「目」に異常が!!
ほとんど見えない・・・・・

1メートル先もかすんでる。

何が何だかわからないけれど、
眼科に行かなくては・・・と思いました。

最低限の家事を済ませ、
近所の眼科へ。
徒歩圏内には眼科がなくて、
タクシーで!!

土曜日なので、
待合室は患者さんであふれていました。

数年前、夫と一緒に、
眼科検診を受けた病院です。

受付を済ませ・・・

「体がだるいので、
横になって待たせてください」
と依頼しました。

看護師さんが奥の点滴室に
案内してくださいました。

“左眼が痛い”と同時に、
“風邪”の症状もあり、
体調は最悪でした。

ベッドで横になると、
とっても楽で、
親切にしていただいたことが、
ほんとうにうれしかったです。


その後・・・


眼科の検査と、
治療が始まりました。

◇視力検査
◇眼圧測定
◇眼底検査
◇隅角(ぐうかく)検査など・・・?


治療は、点滴と点眼。

「これは早く落とす点滴なんですよ」
看護師さんの言葉が印象的でした。

眼科の病気は初めてなので、
初めてのことばかりでした。

点眼も数分おきに、
時間をみては
看護師さんがさしてくださいました。

点滴は1本のみ。

点眼を繰り返しながら、
その合間に、
検査も繰り返したように思います。

そして、
医師の説明もありました。


医師の説明は、
その時の私には、
(頭がぼーっとしていて)
なかなか理解できず、
ちょっと困りました。

「ご家族は?」
と聞かれたので、
このような緊急の場合、
付添がいた方がいいのかもしれません。

「病名」を言われたのか?
言われないのか?も、
はっきりせず・・・

私自身、体調が悪かったので、
それを尋ねる余裕もなく、
後で知って驚きました。


急性緑内障発作とは


原因を尋ねると、
「風邪薬が引き金になった可能性が・・・」と。

えーっ?
昨日、内科でいただいた薬が!?
また、トラブルのもとに?
ショックでした。
(初めて飲んだ薬は「リン酸コデイン散」)

検査や治療で、
2、3時間が過ぎ、

「これから、いったん家に帰られて、
夕方来ることはできますか?」

「お薬で様子を見ましょう・・・」

(そんなことを言われたような?)

「午後4時半に、もう一度来てください」

家に帰っても、ひとりだし、
このまま、病院で休ませてもらうことはできないのかな・・・と
頭をかすめましたが、
病院もお昼休みに入り、
都合もおありだろうと、
言われるままに・・・。
(自分の気持ちを話すことも面倒で)

会計は、まとめて夕方ということで、
病院の外に出ました。

「あ、そうだ、お薬が出ているのでは?」

病院に引き返して、
受付で、

「あのーお薬が出ているのでは?」

「いえ、今は、出ていません・・・」と言われ、

変だな・・・と思いつつ、
体調が最悪だったこと、
眼科は初めてなので、
様子がよくわからない・・・で、
そこで、やりとりする気力もなく、
携帯でタクシーを呼んで、帰宅。

2,3時間、自宅で時間を潰し、
再びタクシーで、
病院へ。


すぐに検査と診察がありました。

「眼圧があまり下がっていませんね・・・
薬は何回入れましたか?」

「えっ?
あの・・・・・・受付で、
お薬は出ていないと言われ・・・・・
いったん帰りかけて・・・
戻って、受付で尋ねたのですが・・・・・・・・・・?」

先生は、
受付の誤った対応に怒り、
「注意」に行かれました。

私も、「なんてことを!」と思いましたが、
体調が悪く、
怒る元気もありませんでした。

(後になって、怒りがこみ上げてきました)

検査の後、

「レーザー治療を試みてみましょう。
ここから?できるかもしれない」
と、医師。

「・・・・・・・・」


でも、
結局は、
レーザー治療はうまくいかなかった。

どのくらい時間が経ったのか、
その時の記憶があいまいです。

その後、
診察室で、
医師から伝えられたのは、

「今の段階では、
レーザー治療は無理でした。
レーザーがダメとなると、
外科的治療になります。
土日になるので、どうしましょう?
眼科の専門医が当直でいるのは、H大病院ですが、
これから行かれますか?
紹介状を書きますが、
ご家族は迎えにこられますか?」


・・・・・ということで、

夫に連絡して、
迎えに来てもらって、
H大病院に行くことに。

「H大病院の医師には連絡しておきました。
この紹介状を持参してください。
『2、3日の入院の準備をしてくるように』とのことです」


えーーーっ!?
入院!?

大変なことになったと
悲しい気持ちになりました。


夫と いったん 家に帰り、
体調が悪いながらも、
入院の準備をして・・・

私の留守中のゴミ出しのことや、
洗濯機の使い方、
いろいろなことが気になり、
夫に説明しました。

二人の間には、
悲壮感が漂っていました。

どうして、こんなことになったのだろう?

“病”は突然やってくることを
あらためて感じました。


1時間足らず家で準備して、
自宅を出発。

あ、そうだ、夫はお腹がすいているのでは?
と、気づき、
H大病院の近くで、
コンビニに寄り、
お弁当とお茶を買い、
車の中でいただきました。
私は食欲がありませんでした。


食事を済ませ、

H大病院の救急外来に行きました。

H大病院にはあまりご縁がなくて、
私は初めての受診です。
駐車場もわかりにくくて、
ちょっと戸惑いました。


なんとか、救急外来の受付にたどり着き、
受付を済ませました。


しばらくしたら、
40歳前後?の眼科医師が来られ、
診察室に案内してくださいました。

夫は、中待合の長いすで待っていました。
(入院のために準備した荷物といっしょに)

夜の病院・・・
シ~ンとして、
暗くて、
余計に不安が募ります。

看護師さんも
検査技師さんもいないなか、
医師一人で、
検査&診察を始められました。


「眼の痛みはどうですか?」

「え?」

入院の準備をしているうちに、
眼の痛みのことを忘れていました。
というか・・・
(近所の眼科の処置で)
その時は、眼の痛みがおさまっていたようです。

検査をして、

「眼圧が下がっていますね。
入院をしなくてすむかもしれません」

そう言いながら、
医師は、
内線で、
病棟に電話をされました。

「先ほど話していた患者さん・・・
入院の必要がないかもしれません」

その言葉を聞いて、
あ、私のことだ・・・

「えー!?
入院しなくてもいいんですか!?」

「そうですね・・・・
眼圧が下がっているので、
レーザー治療ができそうです」

「よかった!!」

始めてお会いする医師に、
そんなことを言ってしまいました。
そのくらい、私にとって、
入院をしなくてもよいことは嬉しいことでした。

夫も喜ぶだろうな・・・
早く伝えたい気持ちにかられました。

それからは、
一気に気分が明るくなり、
どんなこともガマン出来る気がしました。


点眼と検査を繰り返し・・・・


そして、
レーザー治療が始まりました。
(正式名=レーザー虹彩切開術

点眼薬で麻酔を繰り返しながら、
治療をされるので
痛みはほとんどありません。

ただ、治療台に
顎と額をくっつけるよう、
何度も注意を受けました。

「動くと時間がかかりますよ」って。
本気で叱られました。

看護師さんがおられると、
頭を抑えてくださるのでしょうが、
始めてのことなので、
どうしても恐怖で動いてしまいます。




でも、

何とか・・・・


無事、レーザー虹彩切開術、終了。



「さぁ、終わりましたよ」


医師の言葉に、

喜びと、
安堵感と、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。

朝に比べ、
視力もだいぶん戻っていました。


お礼の言葉を何回言っても
伝えきれないほど、
うれしくてたまりませんでした。


と同時に、

朝から夕方までお世話になった
近所の眼科にも
感謝の気持ちでいっぱいでした。

的確な診断のもとに、
適切な治療を行い、
速やかに眼圧を下降する処置をしていただいたから、
夜には眼圧が下がり、
H大病院でレーザー治療を受けることができたのですから。
ほんとうにありがたく思いました。


なんとか、失明をとりとめたこと。


神様にも感謝です。


そして、
夕方から付添ってくれた夫にも
感謝の気持ちでいっぱいでした。

大事な約束をキャンセルして、
イヤな顔をひとつせず(当然ですが)、
私のそばにいてくれたこと、
ホントにありがとう♪

夫がいないと、
前向きに頑張れなかったかもしれません。


入院のつもりで
自宅を出て、
入院をしなくてもよくて・・・
レーザー治療を済ませ、
自宅に戻り、

とっても幸せでした。

「よかったね・・・」

夫と何度も喜び合いました。


こうして・・・

長い、長い、一日が終わりました。



≪今日の検査結果≫
◆【視力】
発作時(午前10時)
 右 (0.5)
 左 (0.03)
◆【眼圧】
発作時(午前10時)
 左 (46)
◆【眼圧】
レーザー治療時(午後8時)
 左 (20)
※左が急性緑内障発作

≪処方された薬≫
◆フルメトロン点眼液0.1%(抗炎症ステロイド水性懸濁点眼剤)
  (炎症を抑える薬)






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