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昔が良かった。

古き良き時代というけれど。クルマ好きにとって、60年代、70年代は希望があった。

アライメントリフト導入

2016-05-14 02:06:12 | 工場・設備

車の整備をするメカニックは、とにかく、エンジンを触りたがるものだが、エンジンのO/Hというものは、どちらかというと、丁寧に組めば、誰にでもできる素人仕事の延長のようなもので、メタルクリアランス等の、繊細な寸法管理は、外注の内燃機屋さんの腕次第、工作精度しだいで、メカニックの腕とは関係がない

メカニックの腕と根気が試されるのが、デフ調整だが、アルファロメオのデフは、けっこう強いので、少々中途半端に組んでも、うなり音は出にくいものだ。
子のデフが強いというメリットは、先日の17Vのデフのように、少々OILが入ってなくても、歯の部分に、OILがかろうじて着くくらいあれば、そう簡単に焼きつくことはない。

ミッションのO/Hも、純正のあの優れたシンクロパーツが手に入らなければ、メカニックの腕の差より、外品のシンクロパーツの出来具合によって、仕上がりは決まってしまう。

同じパーツを使って、差が出るところといえば、足回りのセッティングだろうか。

いままで、摂津の貸し倉庫の工場では、工場の床面が、フラットではなく、たる型になっていたので、本来のアライメント測定の数値にあわせるには、床の傾斜分の値を考慮して、セッティングしていた。

今回、新たな工場に移り、少し広くなったので、できれば、4柱リフトを手に入れて、フラットな4柱リフトの上で、アライメント調整がしたいと思っていたのだが。

先日、摂津工場からの2柱リフトの移設の後、リフトメンテナンスをしてもらったときに、4柱リフトの中古は手に入らないかと、そのメンテナンス工場の社長さんに話したら、4柱はあまり出てこないとの事。ただし、今なら、よいリフトがあるよと。
話を聞くと、アライメントリフトだという。

4柱リフト導入の目的のひとつが、アライメント調整用のフラットな床面。プラス、4柱リフトだと、万が一のとき、2階建てのパーキングリフトにもなるというメリットがある。
限られた工場の床面積では、万が一のときの1台分のスペースは重要なのだ。

アライメントリフトというのは、新品だと超高価なもので、私の頭の中には、それを手に入れるなんて、夢のまた夢。4輪ホイールアライメントなんて、ディーラークラスでなければ、とてもメンテナンスできないと考えていたのだが。 たまたま中古で、それも現実化できる価格で出て来るなんて。

連休前から、考えて、考えて、考えて。。。。

リフト屋さんから、電話があり、4柱リフトも近々出てくるとの話。
どんな仕様の4柱リフトかを聞くと、私の欲しかった仕様と少々違うデッキのものだった。

さらに悩んで、悩んで、、、、、。

そんなときに、摂津工場を借りたときの、預かり金が、やっと戻ってくることになったので、それを、リフト購入費用にして、仕事効率を上げようかということに。

万が一のときの2階建てにはできないが、アライメントリフトの名のとうり、4輪アライメント測定ができ、さらに、コンピューターアナライザーも付けてくれると言う。このコンピューターは、年式が古いので、今のセブンとかじゃないし、アップグレードしようと思ったら、莫大な費用がいるとのこと。だから、その気で、自分でコンピュータメンテもできる人でないと、売ってもトラブルになるだけなので、保障無しで、いいなら、自分でメンテするというならつけてあげるとのこと。

4輪アナライザーのコンピューターはなくても、手動測定なら,このリフトがあれば、調整はできる。オプチカルの、4輪アナライザーだけでも、十分な値打ちものだ。
リフトは欲しいが、設置費用が。。。。穴を掘って、埋設費用が、、、、。

埋設することにより、たとえばES30や、75EVOのように、フロントのスポイラーが異常に低く、ジャッキが入らない、床上式のドライブオンリフトに、迎え角の関係で乗せられないような車も、問題なく、ドライブ音で、リフトアップできるし、フリーホイールリフトも、親亀小亀方式でついているから、いろんな作業に、対応できる。なんといっても、ドライブオンは、リフトのアームとかのセットもしなくていいので、OIL交換の場合は、とても楽に、すぐに仕事ができる。
高価な埋没式ならではのメリットはある。

まだ、今回の工場では、旋盤とかも入れたいと思っていたのだが、そちらを我慢してでも、今回のめったに出てこない、アライメントリフトの、フルオプション仕様を、手に入れたほうが、メリットがあるだろうとのことで、少々無理を言って値切って、今回のリフトを導入することになった。

これで万が一のときの、2階建てのスペースがなくなったので、預かれる車は、1台減ってしまったが、仕方がない。小さなメンテナンス工場ではできない,4輪ホイールアライメント作業ができるなら、絶対にそのほうが良いに決まっている。
チェンジニアーメンテナンスで、まともな調整ができていない車が多い昨今のわれわれの業界で、このリフトは大きなプラスになることは間違い無しだ。

私も歳なので、ただ単に、乗り入れるだけで、リフトアップできる、ドライブオンリフトは、重宝するだろう。

親が倒れてから、仕事をする時間がへり、もともと工場が満杯のために仕事する場所がなくてジリ貧だった、摂津工場が、さらに借金だるまになり、自分のものでもない自宅を処分して、田舎に移って場所を確保したのだが、その間の2年間、私の人生で、一番苦しんだ2年間だったが、手助けしてくれた方、応援してくれた方もいれば、仕事した分のお金も払ってないのに、文句だけ言うオーナーや、その取り巻きとか、人が苦しんでいるときに、さらに追い討ちかけてくるヤカラもいた。

借りていた工場の家賃の毎月の支払いがなくなった今、そして、工場と自宅の通勤時間のロスがなくなった今、楽に仕事ができ、良い仕事ができる環境が整った今、私を助けてくれた方たちには、仕事で恩返しをしたいと思う。


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