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ニュージーランド競馬に関する話題

ザビールクラシック

2009-12-26 | NZ競馬
 12月26日はボクシングデー。その昔、貴族が召使いにクリスマス休暇を与えたことがその始まりとのこと。オークランドのエラズリー競馬場において、グループ一レースのザビールクラシックをはじめ、2つのグループ2レースなどなど、その他のレースも高賞金(といっても、南関に毛が生えた程度)で、会場は大変な盛り上がりを見せておりました。

 1万人・・・といっても、日本で1万人といえば、中央ならガラガラ規模ですけど、こちらは客席ゾーンが小さいので、歩けば方がぶつかり合うくらい、ごった返していました。



 プレゼンターのお姉様方。制服的なJRAとは違いますね。



 内ラチも車と人でびっしり。人がオッズをふさいでしまい、オッズが全然見えないのですが、客の都合なんて二の次であるのがNZ競売です。観客の多い日は馬券を買う日じゃないです。



 普段は動きやすい格好をしているカメラマンも、お祭りグループ1レースのある日は、正装?になります。真ん中の年齢不詳っぽいお姉さんは、どんなレースにも来ています。



 誘導馬も4頭体制。こちらの誘導馬は放馬を捕まえたり、入れ込む馬の側についてなだめたり、何をしているのかよく分からないJRAと違って、本当に働き者です。



 さて、メインのザビールクラシック。こちらの夏は9時まで明るいので、メインレースは6時17分スタートになります。中途半端ですが、きっちり6時17分にゲート入りが始まります。 

 こちらはリーディングトレーナーのウォーカー先生と、その弟子のマクドナルド。1つ前の準メイン「ノーザンギニーG2」で見事穴を開けておりました。芝2100メートルの混合戦で、ただ1頭フィリー(3歳牝馬)からの挑戦でした。勝てる見込みがあるからこそ、一見無理と思われるレースにも挑戦してきたんですね。いい勉強になりました。



 馬主さんの娘さんでしょうか。派手な髪飾りを付けてます。日本人が付けていたら、変ですけどね。





 上3枚は勝ち馬となるボウスンロマーニ。父がラーイ系のエレクトリックゾーンに、母父がモーコンというフランスの古ーい系統の種馬。ザビールクラシックは2000メートルなので、そういう血統の馬が中心となります。エレクトリックゾーン産駒は2000メートル以上で強いみたい。やっぱり、ラーイという感じです。

 ニュージーランドは同じオセアニアのオーストラリアと違って、スプリントレースが3分の1くらい。2400メートル戦は数えるほどしかなく、マイルを中心に色んな距離体系で運営されているので、こちらも距離体系の幅広い日本の芝のレース体系と似たような感じです。



 ゲートの瞬間。本日は1、2番人気になる予定だった馬が2頭ともスクラッチ。手薄なメンバー構成で、その分オッズが割れていました。



 勝利ジョッキーのマシュー・キャメロンが、ステージの上で勝利のスピーチ。なんとテン乗りで大穴を開けちゃいました。勝ち馬は前走から着外、1着、着外、着外、10着以下という不安定な内容からの1着です。



 勝ち馬の馬体。






 以上は、こちらのオープンクラス芝2000メートルを走る馬たちのレース直後の馬体。G1だからといって日本みたいにアバラが浮くほどギリギリまで絞らず、かといって地方のダート馬のように、腹袋どっしりというわけでもない。調教の仕方と馬の作り方で、馬体のデキは大きく変わってくるようですね。ましてこちらは牡ではなく、ほとんどがセン馬とメス。馬体からは、ゴチッとしたような、とがったような印象を受けません。

 
 しかし、こちらの観客は、一般庶民の方はレースを見に来ている人と、ただ遊びに来ている人が半々くらい。根っからの馬券オヤジもいれば、お祭りだから着飾って騒ぎに来たなんて若者もたくさんいました。純粋に競馬が見たくて競馬場へ(それも一人で)行く人が多い日本とは、全く異なった雰囲気なのでありました。
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