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ニュージーランド競馬に関する話題

去勢馬

2009-12-21 | NZ競馬
 日本人は欧米人に比べて遙かに馬の扱いがへたくそとは言われていますが、日本人でもうまい人はとてもうまいし、欧米人でもいい加減な人もたくさんいます。といっても、平均的には欧米人の方が上であることは間違いない。

 なにせ、本当に物心つくか否かといったときから馬に接しているので、キャリアが全然違うわけですよ。その絶対数が欧米の方が多いわけで、当然のごとく、それがレベルの差につながっているわけですよね。

 ところで、NZの馬は平均もの凄くおとなしいんです。それはおそらく、競馬場が静かだとか、広々として開放的であるとかという環境的な理由もありますけど、

 セン馬ばっかり

というのも1つの大きな要因なのではないかと思います。人間もそうですけど、性衝動というのは、精神の不安定につながりますよね。パドックで馬っけ出して大変な馬も日本にはおりますが、こちらでそういう光景を見ることはゼロに等しい。

 牡のにおいがしないというのも、牝馬にとってもいいんじゃないかと思います。

 目の前を発情した牝馬が歩いていたとしても、入れ込むことがないので、扱う方としてもとても楽ですよね。もちろん、ジョッキーがまたがるととたんに鶴首になって入れ込み始める馬もおりますが、それは本当にレース直前になってスイッチが入ったときから。オンオフの切り替えがはっきりしているから、無駄な体力を使うことが少ないのでしょう。

 馬の扱いが上手な上に、馬も扱いやすいと来たら、日本の平均的な競馬レベルとは、やっぱり差が付いてしかるべきだとは思うんです。

 日本の場合、地方競馬に行くような馬で種牡馬になれる馬は何千頭に1頭よりまだ低確率なのだから、こっちみたいに全部セン馬にしたらいいとは思います。その方が、確率的には人間にも馬にもいいことなのではないかと思います。

 現代の日本競馬は、種牡馬的価値のある良血馬が、芝のマイル中距離G1を勝たなければ種牡馬になれない時代です。短距離やダートの種牡馬は人気がないし、いつでも廃用の危機に瀕しているといって間違いない。

 いくら好成績を残しても種牡馬になれないような馬は、最初からどんどん去勢するべきです。この点はオセアニア競馬に見習うべきだと思います。
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