Horse Racing Information in NZ

ニュージーランド競馬に関する話題

ケンブリッジポニークラブ

2009-11-10 | NZ乗馬
 2歳からポニーに乗っているというケンブリッジ町の少年少女諸君。



 「キャナイテイクユアピクチャー?」

というと、快く応えてくれたちびっ子諸君。ちびっ子といっても、日本の大人よりはずっと上手です。







 遠くの原っぱでウオーミングアップ中の少年は推定8歳。



 ポニーにはさすがに1メートル以上は飛べないでしょうから、このくらいの高さでチャレンジ。でも、上体もぶれないし、皆さんとても上手。





 真剣な眼差しです。



 ちなみに、こちらの牧柵はどこもこんな感じ。細い棒と針金で、横板はなし。羊、馬、牛、どの牧場も全部こんな感じですね。立派なところもちらほらみかけますが、日本みたいに、見た目立派な牧場を作る必要もないのでしょう。アイルランドやイギリス式ですね。



 こちらの出張蹄鉄。



 日本の金持ち鉄屋はみんな立派なRVを転がしていますが、こちらの鉄屋はトラックの荷台に道具を山積み。サラブレッドだけじゃなくていろんな種類の馬の蹄鉄を打つので、競走用のアルミ鉄から、デカ足用の重たい鉄まで、色々積んでました。

 ペラペラになったアルミ鉄を見せてくれましたが、

 「競走馬はたった3週間でこんなにペラペラにしちゃうんだぜ」

といってました。アルミ鉄は軽さが必要な分、耐久性に欠けるのでしょうけど、競走馬の負担がいかに大きいかを物語っているようでした。


 いいですね、こちらは。日本と違って、競技はすべて芝生の上ですもん。日本は全部砂ですもんね。芝は滑りやすいのか、馬も専用のスパイク鉄を履いていました。

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裾野があるから

2009-11-08 | NZ乗馬
 オセアニアといったら豪州とNZ。どちらもイギリス連邦の一員であり、馬に関することが盛ん。競馬に関していえば、日本では平場と障害のレースしかありませんが、こちらはギャロップと障害はもちろん、馬車レースに速歩レースなんてのもあります。

 レースによって使われる馬の種類も異なります。競馬場の馬はサラブレッドのみですが、その他のレースはスタンダードブレッドなんて種類が用いられています。もちろん、競馬だけではなく、乗馬ももの凄く盛ん。田舎の方へ行くと



こんな感じの芝生の広場が結構あって、NZではラグビーも盛んなのでラグビーやったり、乗馬競技会(こちらではshow jumpという)が頻繁に開催されているようです。土の硬いグラウンドしかない日本とは、「遊ぶ」環境が全然異なりますね。



 上は海外でよく見る一般車で牽引する馬運車。日本では1頭運搬するのに最低でも2トン車を用いますが、欧米はこんな手軽なキャリアを普通車で引いて馬を運搬するんですね。レースに使う競走馬はさすがにこういうのはなさそうですが・・・そのうちレポートいたします。

 本日はハミルトン市から南に30キロほど下ったキヒキヒ村で開かれた障害馬術競技会。“競技会”なんて言えばとてもお堅く聞こえますが、こちらでは“show jump”といわれています。



 やり方は日本もNZも変わりませんが、子供から中年のおばさんまで、次々にビョンビョンと飛んでいきます。日本では乗馬クラブや馬術部の少年少女が中心ですが、こちらの人はそういうお堅いものには所属してないようです。聞くとほとんどが5歳くらいから馬に乗り始めるみたいで、中学生くらいの子でも1メートル以上の障害をビョンビョン飛んでいくから凄いの一言。

 平地を速く走ればいいサラブレッドは少ないのかれませんが、何にしても馬に対する調教がしっかりしているからこそ、ここまで飛べる馬を育てることができるのでしょうか。ちなみに、NZは障害競技は盛んでも、競馬の障害レースはあまり盛んではないみたいです。

 

 ちなみに、みんなホースラグを着用しています。乗用馬も競走馬も、パドックにいる馬はみんな着ています。セリ前の1歳馬も着用するそうです。現在はこちらの季節で言えば初夏ですが、太陽の当たるところは暑くても、日本みたいに蒸し暑くはないので、長袖を着ていてもそれほど暑くは感じません。日本では冬毛が伸びないようにホースラグを着用しますが、こちらでは日焼け防止に着用するとのこと。紫外線が日本の6倍といいますし、環境も異なれば、管理上の考え方も違うということですね。

 本場の女性は、馬上が様になりますね。



 オーストラリアやNZといったオセアニア地域に限らず、欧米はショウジャンプ的なものがよくあって、こういう裾野の頂点に競馬が君臨しているという、ちゃんとした図式があります。馬事文化といえばほとんど競馬しかないような日本では、やはり到底及ぶべくもない裾野が存在しているのでありました。

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