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ビッケ2e 2016モデル入荷

2015年12月21日 | 電動アシスト

こんにちは、ビショップです。

ビッケ2eの2016年モデルの入荷が始まりました。

ビッケの最大の特長はやはりデザインでしょう。

ライバル車種のヤマハバビーが、より自転車らしいデザインなのに対し、

ビッケの場合、おしゃれ雑貨のような可愛いテイストに仕上げてあります。

我が家でも電動ビッケを使用していますが、実際の使い勝手もビッケのほうが勝っていると感じます。

販売店やユーザーの意見を積極的に取り入れて、モデルチェンジのタイミングで改善に尽力しているところなどは好感が持てます。

ひと目見ただけでは2015モデルとなんら変わりありません。

ドライブユニットの変更に伴い、チェーンテンショナーカバーの形状が変わってる以外はほとんど同じです。

2015モデルと2016モデルを瞬時に見分けるのは難しいでしょう。

以前から指摘し続けていたスマートコントロールブレーキも、ようやく改善された模様です。

左が2015モデル、右が2016モデルのスマートコントロールブレーキです。

アーム寸法、各ピボット位置の変更はないように見えますが、ブレーキシューの色(素材?)が変わっています。

これで耐久性が5倍アップしたそうです。

ブレーキアウターの受け口が深くなり、ブレーキ本体に対してブレーキワイヤーを真上から通せるようになりました。

ブレーキに関しては改善したとは言え、定期的なメンテナンスは欠かせません。

前後にお子さんを乗せた場合、最大で100kg以上もの重さになります。

その状態で雨の日の下り坂、考えただけで不安ですよね・・・

最低でも半年に1度は点検整備をお願いします。

そして、2012年から問題点を指摘していた前輪のセンサー。

こんなに小さくりました。

実際にどれだけ小さくなったかというと

こんなに大きかった外径が、

こんなにちっちゃくコンパクトになりました。

2015年モデルまでは、地面からセンサー下端まで204mmだったのに対し、

2016年モデルでは226mmと余裕が生まれ、駐輪ラックにヒットしにくくなりました。

もし、ラックにぶつけてしまっても、スチール製のガードが守ってくれます。

写真にある「半分のお皿」みたいな部分がガードです。

これでもうセンサー破損は無くなると思います。

駐輪場でもうひとつ気になるポイント、タイヤ幅です。

2015年モデルでは52mmなのに対し、

2016年モデルでは48mmと若干スリム化されました。

駐輪ラック部分への収まりを考慮し、前後でタイヤ幅を変えてあります。

たったの4mmですがスムースに出し入れできるようになるはずです。

駐輪と言えば、出し入れの際に隣の自転車との干渉も気になるところ。

ビッケの専用チャイルドシートはここも手を抜きません。

バビーやギュットアニーズの純正リヤシート幅が520mmなのに対し、

ビッケ純正シートは、たったの360mmしかありません。

その差16cm!、左右で8cmもスリムなのです。

この差がなぜ重要かというと、

狭い駐輪場で自転車を出し入れする時って、

隣の自転車に引っかかってイライラしません?

そうです、冒頭で「使い勝手がいい」と言ったのはこういう普段使いをきちんと考えて設計してあるところを評価してのことです。

戸建てにお住まいの方なら気にならないかもしれませんが、マンションなどの集合住宅で駐輪する場合は重要なポイントです。

カギの開け忘れによるニップル折れも対策済みです。

スポークを太いものへサイズアップし、本数も28本から36本になりました。

ニップル折れについては「子供乗せ自転車に多いトラブル例」をご参照ください。

タイヤまわりに関しては、他にもあります。

通常パンクと言えばタイヤのトレッド面(路面に接する面)がパンクしますが、

ビッケ、バビー、プティット、キッスミニに関してはリム側(車輪側)のパンクが発生する場合があります。

このパンクは当店で検証したところ、ニップル折れも原因のひとつであることがわかってきました。

 

カギを開け忘れてカギのカンヌキとスポークがぶつかる

   ↓

力に耐えきれない場合ニップルが破断

   ↓

破断の瞬間ニップルの頭が斜めに押し上げられる

   ↓

チューブにダメージを与え、パンクの原因になる

 

と、こんなプロセスです。

赤い印は、ニップル頭に押されチューブ素材が引き伸ばされて薄くなり変形している状態です。

この薄くなった部分がパンクします。

こ箇所のスポークが「くの字」に変形していますが、おそらくパンクとの関連性が高いと思われます。

あと、チューブの内圧も関係があると考えられます。

しっかり空気を入れているほうがチューブにストレスがかかりニップルのダメージを受けやすく、

タイヤがブヨブヨで柔らかいまま乗ってる場合、チューブの柔らかさで多少いなせているようです。

ただ、空気圧が低い場合、ほかの問題が発生しますが・・・

2016年モデルではこのようなパンクの対策として、チューブ自体の肉厚をアップさせてありますので多少は改善の見込みがありそうです。

 最後にドライブユニットの変更です。

ちょっとだけ軽量化されました。

また長くなってしまったので今回はこの辺にしておきます。

それではご来店お待ちしております。

 


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