監督 : アレハンドロ・ブルゲス
出演 : アレクシス・ディアス・デ・ビジェガス、ホルヘ・モリナ、
アンドレア・デューロ
2011年 / コメディ・ホラー / スペイン・キューバ / 96分
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モンスターの定番であるゾンビと、閉塞感漂うキューバ社会を組み合わせた
異色のパニック・ムービー。主演のアレクシス・ディアス・デ・ビジェガスは、
キューバ演劇賞を3度受賞するなど、マルチな才能を持ったキューバの人気俳優
兼演出家である。
(第9回ラテンビート映画祭公式HPより抜粋)
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フアンは、かつてアンゴラ内戦に従軍し、忍者からマーシャルアーツを習得。
ブルース・リーを敬愛する中年男だ。娘カミーラを心から愛していたが、
日々の暮らしには夢も希望も持てずにいる。
ある日突然、人間同士が襲い合う事件が発生。
キューバ政府はこの騒動を、アメリカ政府による挑発と発表する。
しかし、襲っているのは普通の人間ではなくゾンビだと悟ったフアンは、
ゾンビを退治する商売を始める。
(第9回ラテンビート映画祭公式HPより抜粋)
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この日『EVA < エヴァ >』に続いて第9回ラテンビート映画祭の2本目として
チョイスしたのがキューバを舞台にしたゾンビ映画の本作。
いろいろ笑える面白いゾンビ映画だった。
今回、ラテンビート映画祭を大阪でなく東京で観ようと思ったのは、この作品が
大阪でのラインアップに入っていないため。
なにかしらのウイルスが発生してゾンビが発生するのだが、主人公のファン達
キューバ人はゾンビの概念を知らないので、ニュース番組のレポーターが言う
まんまにゾンビを反体制派と呼んで退治したり、社会主義を皮肉った内容が
あったり、ゾンビ退治をビジネスにしたりといろいろと笑えるシーンが多くて
面白かった。
個人的にはファンの仲間が貸した金を返さない知人をゾンビになっていない
のにどさくさに紛れてなぶり殺しにするシーンとか、仲間が噛まれてゾンビに
なる前にファンに愛を告白して、死ぬ前にファンのアレをしゃぶらせて欲しい
って懇願するくだりとか大いに笑わせてもらった。
それにしてもゾンビが発生する世界って大変なのに、ラテンのノリでゾンビを
バッタバタと倒していくのを観てると、何とかなりそうな気になってしまう。
お薦め度:★★★★☆(4/5)
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