Brilliant Creature

「ブリリアント・クリーチャー」過去ログ倉庫、アニメ・特撮・ファイヤーキング、その他もろもろ

ポセイドン

2008-10-06 13:34:01 | 映画(主に洋画)
 昨夜、地上波初登場で『ポセイドン』(2006)がTV放映されました。tv
70年代洋画ファンなら誰でも知っている『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイク映画です。

リメイク版は、昨年か一昨年くらい前にTVで観た記憶があるのですが、どうも今回の作品の印象と、その時観たものとは何かが違っていました。
第一、カート・ラッセルが出ていた覚えがないのです。
ヘンだヘンだと思っていたら、劇場公開で話題になった『ポセイドン』は、今回TV放映された作品で、私が以前観たリメイク版は、2005年製作のTV映画『ポセイドン・アドベンチャー』だったようです。

2005年の『ポセイドン・アドベンチャー』は、観ていて心底落胆しました。
1972年公開(日本では翌年だったかな?)の『ポセイドン・アドベンチャー』好きとしては、かなり納得がいかなかったのです。
映像技術は、当然、30年前と比べて飛躍的に凄くなっているのですが、軽々しくて薄っぺらい人間ドラマが受け入れられなくて、作らない方がマシだとまで思いました。

今回、巷で話題になっていた方の本当の劇場版『ポセイドン』を観ましたが、大ホールから上になってしまった船底へ脱出するまでの行程が、“ひたすら上へ上へ”の30年前よりも複雑でリアルなのが印象的でした。
通路で大勢が死んだ“フラッシュ火災”なる火災現象まで、ちゃんと説明されています。
おまけに、脱出劇の最中、メンバーを手助けし、なんと顔面に鉄板のドアが激突しても死なないスーパーおじいちゃんが登場しています。
(あろうことか、それを演じているのは、リチャード・ドレイファスでした~。)

30年前の劇中のおじいちゃん&おばあちゃんは等身大で、頑張りすぎたおばあちゃんが亡くなるシーンでは、涙したものでした。
ジーン・ハックマン演じる牧師が、皆を率いて頑張ってきたのに、最後に大きな試練を与えられ命を落とすシーンでも、ひどく心を痛めたものでした。

2006年作品『ポセイドン』では、カート・ラッセル演じる父親が娘の幸せを願って、生還できない水中の往路に挑むあたり、悲壮感が漂いましたが、それ以外はさほど人間ドラマで切なくなるシーンはありませんでした。
映像技術に走った分、人間描写が充分表現できなかったのかもしれません。
ラストで、太陽が眩しい船底の鉄板の上(外部)に出れなくて、一体どうなるのかと思いきや、救命用ゴムボートがプカプカと浮いていました。

きっと、70年代、『ポセイドン・アドベンチャー』に続いて劇場公開され人気を集めた『タワーリング・インフェルノ』も、今リメイクしたら、CGを使った物凄い視覚効果が期待できるのでしょうが、やはり、人間ドラマは希薄になってしまうのでしょうね。fire


  item2 item2 item2 item2 item2 item2

2005年『ポセイドン・アドベンチャー』も、2006年『ポセイドン』も、1972年『ポセイドン・アドベンチャー』には遥かに及ばないという印象を覚えるのは、単に人間ドラマだけではありません。
個人的には、主題歌の存在を軽視しないで欲しかったです。

往年の名作『ポセイドン・アドベンチャー』には、「モーニング・アフター」という素晴らしい主題歌がありました。実力派美人歌手モーリン・マクガバンが歌うこの曲は、アカデミー賞を受賞しました。
劇中で若い女性歌手がステージ上で「モーニング・アフター」を歌うシーンがありますが、彼女はモーリンではなく女優さんです。

モーリンは、引き続き『タワーリング・インフェルノ』でも主題歌を歌いました。
豪華なスター陣のスクリーン共演が話題をよんで、映画の大ヒットに繋がったこともさることながら、当時人気実力ナンバーワンの彼女の歌声に誘われて、映画館へと足を運んだ人が多かったのも事実です。
リメイク版『ポセイドン』でも、何かしら映画音楽史上に残る名曲を用意して欲しかったとつくづく思います。
いかんせん、監督が『Uボート』や『ネバーエンディングストーリー』のウォルフガング・ペーターゼンですから・・・。

  symbol7 symbol7 symbol7 symbol7 symbol7 symbol7

映画から話がそれますが、モーリン・マクガバンは、第4回東京音楽祭で「私の勲章(Even Better Than I Know Myself)」を歌い、見事グランプリ大賞を獲得しました。
東京音楽祭といえば、別の年の大会で、布施明の「シクラメンのかほり」や、カナダのルネ・シマールが日本語で歌った「ミドリ色の屋根」がグランプリ受賞した懐かしい記憶が、私の頭の中の引き出しに収まっています。
当時、その感動的なシーンをカセットテープに録音して、何度も何度も繰り返し、それらの歌曲を聴いていました。(布施明は録っていませんが)
あの頃は、今のようにPVを目にする機会など殆どなかったので、モーリン・マクガバンやルネ・シマールが歌うステージがテレビで放映されるのは、貴重この上なかったのです。

  item2 item2 item2 item2 item2 item2

そうそう、リメイクといえば、・・・
今度は『それゆけ!スマート(ゲット・スマート)』のようですね。
お笑い作品だから、何をやってもらっても構いませんが。
TVで映画予告を観ていたら、マシ・オカが映っていたので、ちょっと観てみたいかも~(笑)。

とりとめのない話ばかりでしたが、まぁ、依頼原稿でもないし、ブログってこんなモンでしょう~alien



Dúné

2008-10-06 01:45:51 | 洋楽(ROCK/POPS)
 デンマークの現役高校生を含む全員10代の7人編成ロックバンド Dúné (デュネ)の「A Blast Beat~美しき破壊~」のPVを観ました。
この曲ばかり何度も観たので、音が脳内をぐるぐる回っています~(笑)。
ヴォーカリストのマティアスが美形だともっぱらの評判ですが、私的には、ちょっと青すぎます。

シングルの“A Blast Beat” 以外に、“John Wayne Vs Mary Chain”、“80 Years Album Edit”、“Dry Lips”あたりを聴きましたが、ストレートでありながら、メランコリーな空気も漂うキャッチーなメロディが意外と面白いDKロックです。
ただ、“Herve rmx of Bloodlines”は、今どきというより、昔のエレクトロっぽい感じで、この楽曲って要る?と大人のおねーさんは、少々退屈しながら聴いていました。。。(苦笑)


そうそう、デンマークのミュージック・シーンといえば、・・・
70年代中頃に MABEL メイベルというPOPロックグループが登場して、私は本国デンマークのFC会員でした~(笑)
ハードロックの要素を持ったバンドでしたが、時のPOPロックブームの波に乗ろうと、めっちゃ若くて可愛いヴォーカリストをメンバーに迎えて、世界に繰り出したのです。
しかし、残念ながら、その少し後に押し寄せたパンク/ニューウェイヴの大波に、他のPOPグループ同様、もろくも浚われてしまい消滅しました。
思い起こせば、なかなか青いグループでしたが、当時は私も青かったのです~(爆)

さて、Dúné (デュネ)。
欧州では、大ウケしているようですが、日本ではブレイクするでしょうか?
しばし、注目したい大所帯バンドです。