水鉄局の荷物気動車 I

2007-01-09 23:00:18 | 昔写真
懐かしい水鉄局の荷物気動車、通称「水荷」です。

↑南中郷~磯原間を下る荷35D キニ58+キニ55 1982年撮影

常磐線が電化されてそれまでの客車列車から電車列車に置き換えが進み、荷物車を連結出来る列車が減ってきました。
他線区のように旧型電車を荷物車に改造して電車列車に連結すれば経済的だったのですが、常磐線独特の事情である交直セクションの存在のためにそれが出来ず、かといって新製するには金が掛かりすぎます。
そこで交直セクションを通過し、通勤電車の間を走り抜け、近郊型電車や急行電車に匹敵する速度性能を得るために2個エンジンの荷物気動車が登場したのでした。

昭和40年代に走り始めた水荷は、長らくキニ55を2輌背中合わせにしたセットで運転されていましたが、57-11の改正で転機が訪れます。
この改正で上野に乗り入れていた普通客車列車が廃止されたために、併結されていた郵便車(オユ10)の代わりにキニを郵便車代用にしての郵便輸送に切り替わったのです。
そのため水荷は3輌編成となり、岩沼方先頭車側窓には郵便マークの幕が掲出されました。
また、この改正で仙台までだった運用範囲が平までとなりました。

↓植田~泉間を下る荷35D キニ58+キニ58+キニ56 1984年撮影
先頭のキニ58は郵便マークを掲出しています


↓キニ55を先頭に下る 1984年撮影
いわゆる「バス窓」にまたがって掲出された郵便マーク


その後84~85年に鉄道による郵便輸送が廃止されたために再び2輌編成に戻りました。

↓つくば科学博お召し列車の二本前に下って来たキニ 荒川沖~土浦間 1985年撮影


*11日:記述、画像を訂正
この記事についてブログを書く
« 1/08(月) 朝の常磐貨物列車... | トップ | 1/10(水) 朝の常磐貨物列車... »

昔写真」カテゴリの最新記事