小名浜臨港 C358 (汽車35t エコー) 1

2005-08-09 12:54:00 | 小名浜 C358 汽車会社 / エコー
小名浜臨港鉄道C358は大正15(1925)年 神中鉄道3号機として汽車会社で製造された
同型機には同時に製造された4号機と南武鉄道2号機がある
その後鉄道の合併に伴い相模鉄道7号機となり、戦後には江名鉄道に売却され後に小名浜臨港鉄道に移管され、東北式型式番号のC358となった
小名浜では蒸機終焉まで働き、廃車後は幸いなことに古巣の相模鉄道に買い取られて静態保存された

昔から何となく専用線で働く小型蒸気機関車を好ましいと思っていた
【鉄道賛歌】の影響をもろに受けて育ってしまった者としては当然の事だったと思う
20数年前に珊瑚模型店から【南薩5号機】のキットが発売された折りにはためらわずに購入した
さっそく蒸気機関車スタイルブック(旧版)に掲載の図面にあてがってみたところ、モーターを納める関係からかサイドタンクがずいぶんと大きいことが判った
むしろ同じページに掲載の神中鉄道3号機の方に似ていると思った
おまけにその図の説明には「後年は小名浜臨港鉄道に転じた」とあったので、これはもう改造するしかないと思った
しかしそれまで半田付け工作は客車だけだったので蒸機を組み立てる自信は無く、長い間1-C-1に改造する夢だけを見続けていた

近年になってエコーモデルからそのものズバリのキットが発売された
発売当初はかなり高額に思えたのと先の南薩のことがあったので購入には至らなかった
しかし最近になってひょんな事から手に入れてしまった これはもう作るしかない
珊瑚の南薩はとりあえず忘れてしまうことにした

エコーのキットは非常に良く出来たキットだと思う
しかし説明書には「製品では一般的な好みを考慮して、最も好ましいものとするべく、車輪のスポーク本数、サイドタンク上部前端のつかみ棒、キャブ手スリ等をアレンジして設計しました」とある
この形の機関車のプロトタイプは3輛だけで、上記箇所は全てが同じデザインである
「一般的に好ましいデザイン」というのはプロトタイプを目指すものにとっては「大きなお世話」以外の何物でもないのだが、製品を利用する以上文句を言っても仕方がない
幸い動輪のバランスウエイト形態以外は簡単な追加工作でどうにでもなる
8月の工作はこれでスタートした

8月9日 工作スタート
説明書に従って主台枠にスペーサーを挟んでカシメ、半田付け
前後床板、エンドビーム、モーションプレート、サイドタンク受けを取り付けた


出来てから良く眺めていたところ後部床板が真っ直ぐ前を向いていないことが判明
主台枠後部のすぼまった部分で平行が狂っていたのを「何となくおかしいぞ」と思いながらそのまま組んでしまったのが原因だった
やむを得ずバラして修正して組み直した
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