好きなもの ほしいもの。モノには色々な物語があると思っています。
(写真は毎日使っている市原平兵衞商店のお箸です)
まずはお箸から



昨日は散歩で面白い形の木を見つけたのですが、同じ木つながりで大好きな絵本の事を少し...以前書いた『ぼくを探しに』と同じシルヴァスタインの絵本です。とても有名な絵本で、こちらの方が有名かもしれませんね。これもだいぶ前、20歳前後に購入しました。この本も何度読んでもうーんと考えてしまう本。ただ、以前と比べて少し感じ方が違ってきたような気がします。

「むかし りんごのきがあって・・・かわいいちびっことなかよし」というお話から始まるこの本。ちびっこは木が大好きで、それで木もとても嬉しかった。ただちびっこはどんどん大人になり、木に様々な要求をするようになります。木はただひたすら、実を与え、枝を与え... でも 「きは それで うれしかった」 と繰り返されます。 そう、英語版のタイトルは "THE GIVING TREE"
そして最後に木は切り株だけになってしまいます。
そこへ「ちびっこ」だった年老いた男が戻ってくる...そこでの話は深く、とても私にはうまく説明できないのですが、何度読んでも胸が詰まります。シルヴァスタインの線だけの絵が、静かだけれど強く訴えかけてきます。そして最後は「それで きは うれしかった」と終わります。



昔は「何で?何故?」という気持ちが強かったけれど、今は何となく少しだけ違った気持ちになります。でもやっぱり今でもこの木の気持ちを理解するのは難しい。
でも最後の最後まで 「嬉しかった」 と思える木の生き方には、こんな私でも感動してしまうのです。

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