アレクサンダーテクニーク ヨガ講座：第234回目「賢者カシュヤパのアサナ」

アレクサンダーテクニーク　ヨガ講座：第234回目「賢者カシュヤパのアサナ」1月14日

古代インドの賢者は過酷な苦行を通して最後までやり遂げた人のみがなれるものですが、例外もあって神の血統の家系の場合は生まれた時から既に賢者というのもあります。そんなのズルイと思うかもしれませんが、そういうのは今日の日本社会でもあるのです。

由緒ある家系で優秀な能力を持った家族だが、どういうわけか３人兄弟の一人だけがおかしい。血液検査をしたところ自分の息子ではないことが判明した・・・という事例もあるにはありました。

私も子供のころは親から「おまえは裏の河原で捨てられているのを拾ってきたんだよ」とよく言われていました。子供ながら裏の河原ってどこにもないんだけど・・・と腕を組んで考え込んだもんです。

それでカシュヤパの場合は私とは逆で、生まれたときから大聖者です。父親が賢者マリーチで祖父は天地創造神のブラフマーという名門中の名門です。今回はその賢者カシュヤパのアサナをやりましょう。

１）左足を右脚に乗せて半跏趺坐になります。そして左手を背中にまわして左足をつかみます。これやるにはなかなかの柔軟性が必要です。手が届かない人は別のアサナをやりましょう。鶴や孔雀のような浮上系アサナは頑張ればある程度は誰でもできますが、こういう柔軟系のは個人差があって、それこそ生まれながらの特質ですからグイグイ引っぱればできるというもんではありません。

 

２）手で足をつかんだら、右足を壁につけましょう。そして手と足のラインが床の木目の直線状に乗るようにします。

 

３）手と足を踏ん張って体を持ち上げます。この瞬間なかなかスリリングです。

 

４）バーンと一直線に伸びてカシュヤパです。

 

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吉田篤司