アレクサンダーテクニーク:頭と首と骨盤:姿勢4
前回は左そけい部と左上腕の左半身のコンタクトをやりました。そこで今回はちょっと複雑なのです。やはり「姿勢1」~「姿勢3」までしっかりと、理解していることが前提ですが、もしかするとついて来れない人がいるかもしれません。何をするのかというと対角位置に手を置きます。
1)前回でやったように、まず右手で左上腕を包むようにつかみます。そして肝心の左手なのですが、右脚の大腿部のそけい部に置きます。このとき手のひらではなくて、手の甲を置きましょう。なぜそんなことをするのかというと、体の機構上こちらの方が固まらずに楽に置くことができるからです。ウソだと思う人は、実際に手の平と比べてみればすぐにわかります。
2)それで左の手の甲で右脚のそけい部を外回りさせてください。手の甲にしても、これまでの要領と同じなので、難しくはありませんよね。
3)さて、問題はここからです。このとき左の上腕は外回りか? それとも内回りでしょうか? 実は私も正解を知っておきながら、こんがらかることがよくあります。手の位置、腕の配置をこんな具合に通常やらない使い方をすると、錯覚を起こすんです。
でも冷静になって、前回までの法則がしっかり頭に入っていれば、「大腿部と上腕の動きは反対に整合する」ですから、この場合、右脚そけい部が外回りのときは、左上腕は内回りなのです。
4)すると背中は丸まりますが、対角位置にすることによって、ねじり防止のストッパーがかかります。というわけで今回はスパイラルではなくて、「その1」でやったパターンになります。
つまり骨盤は単純に後方に転がって背中は丸まります。目線は床に向かいます。
このとき、やはり目線をちゃんと体と連動させないと、アゴが上がって、またお馴染みの頸部崩壊の姿勢になってしまいます。アレクサンダーテクニークでは最悪の姿勢と考えられています。私はたまに悪い見本として、この首の使い方でヨガのポーズやってみせますが、やはり調子悪くなります。
5)次に動きを反転させましょう。左の手の甲で右脚そけい部を内回りです。さて左上腕は内回りか? それとも外回りか? わかっていてもやっぱり混乱しますかね。正解は外回りです。
6)そして骨盤が前方に転がって、背中は反り返る。同時に目線は天井方向です。
7)内回りと外回りの中間がニュートラルです。これでちゃんとイスに座れますね。
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吉田篤司