Tribe Color Time

花は色 人は心 音楽は香り

正義。

2005年11月02日 | Weblog
前に(A)川さんに勧められて読んだ本、
岡本太郎の「自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか」

この本を読んだ感想としては俺の考え方に近いと思った!
そういう事を言ってしまうと岡本太郎ファンに、
なんだお前は!岡本太郎とお前なんかを一緒にするなって思われるかもしれないが
近いと思ったんだからしょうがない。

岡本太郎といえば誰もが知っている「芸術は爆発だ!!」の人。
そしてかなりの異端児で知られている。
岡本太郎はこの本の中で言っている事がある、
「最大の敵は他人ではなく自分自身である」と。
これは共感できる人はやっぱり多いと思うし、
まだ人生25年しか生きていない俺でもその考えに同意だ!
そして自分が敵という言葉の後につづけてるのが、
「たとえ結果が思うようにいかなたっていい、
結果が悪くたって自分の筋をつらぬいたんだと思えば、
これほど爽やかな事はない。
人生というのはそういうきびしさをもっているから面白いんだ」

これは俺の中で正義という言葉につながる。
正義とは俺が自分自身正しいと思う事を正義と呼んでいる。
他の人がなんと言おうと自分のなかにその正義があるかぎり
その正義を貫き通す!つまりは信念をとおすって事と同じだな。

話しからそれるかもしれないが俺が正義という言葉を使う理由は、
人それぞれに正義というものはまったく違うものだと思うからだ。
性格や置かれてる状況、自分の信じるものによって正義と思うものは変わってくる。
普通に正義という言葉を調べてみると「正しい道義。人が従うべき正しい道理。」
はっきり言って正しい道義ってなんだろうか?
宗教によっても変わるだろうし、国によっても変わる。
細かく言えば家ごとに正しい道義ってのはかわってくるんじゃないだろうか?
しかも「人が従うべき正しい道理」ってなんだ?
あたかも人間すべてはその決められた道理に従っていかないと、
それは正しい人間ではなく、悪い人間のようだ。

岡本太郎も言ってるようにこの世の中は、
今ある世の中の基準に抵抗なく生きていく事が美徳のようになっている。
これは人生の安全な道!
普段は愚痴をはきながら、自分の中で納得のいかない仕事を続けていても
生きていく為にしょうがないのだからという事や、
上に逆らったところで得になる事は何もないという事で、
発言をさけたり、人とは違った行動や言動をさけて安全な道を選んでいく。

フジテレビ買収のライブドアの堀江や、今回のTBS買収にのりだした
楽天の三木谷も、人とは違った行動や言動をとった事でマスコミや、
いろんな人に叩かれてる。
でもそれでも負けないのは、堀江や三木谷が自分の思う正義というもの持っていて、
他の立場から見てそれが正しいとか、悪いとかじゃなく、
自分のやっている事が正しいと思うからやっているんじゃないか?
別に堀江や三木谷を好きだっていう事でこういう風に書いてるんじゃなくて、
自分の中に正義を持っている人は好き嫌いは別にして素晴らしいと思う。

なんか本題からかなりそれてしまったけど、
自分が信じるものを貫き通すのはやっぱり難しい事だ。
世の中の流れに任せて自分の信念を曲げた方が楽だろう。
でも俺はそういう生き方をしようとは思わない。
ここでこういう風に言ってしまうとなかなか怖いものがあるが、
今現在は自分の正義をつらぬこうと思っている。

他にも岡本太郎が書いてる「自分の弱さを認める事」
っていうのも俺の考えと同じだ!
俺はハッキリ言ってプライドが高いし、変に完璧主義なところがある。
いまでもそれは直ってないが、前に比べるとかなりましになってきたほうだ。
前は俺は自分の事を特別な人間だとか、偉い人間になる男だとか思っていた。
でも22歳か23歳の時に、どういうきっかけか忘れてしまったが
あらためて自分に対して問いかけてみる機会があった。
どこまでも問いかけて自分を追いつめてみると、なにもできない無力な人間で、
とってもちっぽけな存在だという事を感じたし、
地球規模で宇宙から見たら豆粒にもみたないミジンコや微生物サイズだ!
でも有名人や偉大な人物だって同じ人間で、
同じようなもんだという事を感じた。
これはかなり大雑把な考え方かもしれないが、
自分の弱さを認める事で強くなったような気がした。
岡本太郎の本の中でも同じような事が書いてあるから
これを読めば今までそう思った事がない人でも
そう思えるかもしれない。

もっと書きたいところだが疲れてきたし、
これをなんとなく読んでる人にとっても、
俺の勝手な考えを並べてるだけでつまらないものだと思うから
ここらへんでやめておく。

というか最初は岡本太郎の本の感想を書こうとしたのに、
結局自分の勝手な考えを書いて終わってしまった…

あとついでに俺の考えに大きく入ってきた本を紹介しておこう。
飯田史彦の「生きがいの創造」という本。
俺は本をいっぱい読む人間ではないからなおさら思うんだけど、
本というのは素晴らしい人に出会うように凄い出会いだと思う!
この世に何万冊とある本の中でその本に運命的に出会うんだ!
というよりも俺は人との出会いのように、
本との出会いというものも必然だと思う。

この本は最初見た時あまりにも宗教くさいし、
本の中でなんども「この本は宗教とはなんの関係もありません」
と書いてるもんだから、
なおさらなんかの宗教集団なんじゃないの?って疑ってしまう。
でもこの本を完璧に信じなくても、俺の中でなにかが変わった事は確かだ。
なんか人生に悩んでるとか言う人は見てみる事をオススメする。

以上。スゲー長くなったけど、
文章力のない俺の文をここまで読んでくれた人ありがとう!