「都築さんに褒められたくて」の・つづき。
背景に手を加える。
人物を黒ニスでマスキングし、アクアチントを施す。
腐食後、インクを詰めて刷ってみると、
こんな感じ。
うん。完成は近い!
都築さんのシルエットがしっかり見えるよう、アクアチント面を磨く。
勢いよく、だけど気持ちは拝みながら。
シュッ、シュッ、シュッ、どうだ〜ッ!
画面が「できたよ」と言っている。
都築さんが「待ってるよ」と言っている …ような気がする。
完成!
パチパチパチパチ…
仕上げ処理を施し、本刷りは2枚。
画面サイズ:36×29.5cm
紙サイズ:54×39cm
さて、この大きさの銅版画を裸で渡すわけにはいかない。
なんたって所詮は紙っぺら、しっかりした額で作品を支えてもらわなくちゃだ。
ここは目黒の名うて、小林額縁製作所の力をお借りすることにしよう。
電話で小林さんに連絡すると「とりあえず見せてくれ」と。
翌日出向き、そして作品意図を説明する。
「分かりました。やらせてもらいましょう」と力強いお答え。宜しくお願いします!
そして後日、受け取りに行く。ドキドキ…
ジャ〜ン!
この仕上がり。流石です。小林さん、ありがとうございます!
…さぁ、やるだけやった。あとは都築さんご本人に委ねるのみ。
大丈夫。気持ちはしっかり伝わるはずだ。
次回、都築さんに会いに行く!
(つづく)
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