トトヤンの家庭菜園

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梅原猛から高橋和巳まで

2019-01-21 01:05:56 | 学び
女優・市原悦子氏(享年82)と、哲学者・梅原猛氏(享年93)の訃報を知り、お二方を偲んでいます。

お二方とも先の戦争を間近で見てきた当事者で、生前は要所で【反戦】【反原発】のメッセージを発信されてこられていることは承知しています。

触れておきたい点は自分の場合はそう言った信条のところは別にして、それぞれのその道における業績から、その遺徳を偲んでいます。

確かに九条の会とかの件とか、それに類する発言等もあったことなどから、否めないところは、それはあるでしょうが、報道のほうは、ニュースを解説される側の意図も含んでのことなのだろうと。

安倍首相が嫌いな部類の人は、総じて何事もそういう引き合いだし方をしたいのかと、勘繰ってしまう部分もありました。

それは、「戦前回帰する安倍政権に警鐘を鳴らしたこともあった」と紹介されている記事にぶち当たった時で、ちょっと、ちょっとそこまで解釈するかと。

そんなに安倍が嫌いじゃない自分のようなものには違和感を感じてしまったことも事実です。

かくいう自分は振り返ればどうなのと。問われることも。ないことはない。

40年さかのぼればまあ、かなり違った風景が。心情的には確かに当時の反体制気質は確かに否定しようもない。

しかし、今は自分の場合は世にいう護憲をことさらに強調する論者とは距離感を抱いています。

護憲だけ唱えていれば、平和がまもられるという時代状況ではないことは明らかになってきていますし、それは、まだ、若かった時代の冷戦下と違って、現代はまさに、冷徹なパワーポリテクスの波間に投げ出されていると言っていいぐらいの状況だと感じるからです。

懐かしく思い起こしている梅原猛の今では遺稿の一端から、

次々と思い起こす事柄を羅列してみました。

今はどうか知りませんが、

学生の頃はよく読まれていた書などから。


また比較するように。


あの頃の高橋和己。亡くなっていない。


今はそのような傾向のものは読まれているのだろうか。


同世代の書き手による読み物にどうしても関心を示してしまう。

佐藤優氏の書とか。


開いている
目次


高橋和巳、その人と時代


ついに書かれなかった『幻の国』(高橋たか子)
対談 三島由紀夫×高橋和巳 大いなる過渡期の論理
文学は自己指弾か(梅原猛)

ああ、ここに、先ほど思い浮かべていた梅原猛の文章が7ページにわたり。



「世界とたたかった文学」の副題には気圧される感じも
濃い一冊


理解できたのはそういった評論のほうより、小説本。

高橋和己では『邪宗門』が面白く。

続いて、真継伸彦の『光る聲』など。





現在の一押しはというと、

やはり、佐藤優氏と


それと佐々木常夫

働き方・統率力・読む力

これらの課題は痛感するところ。



働き方・統率力では
仕事も家族も決してあきらめない
といってはばからない佐々木常夫氏

「ワークライフバランス」とは、「仕事と生活の調和」を意味します。勘違いされやすいのですが、これは決して「仕事を定時に終えて自分の生活を充実させる」という意味合いではありません。仕事の改革を前提とし、個人を成長させ、会社の成長につなげるための経営戦略なんです。と語りかける姿。

佐々木常夫さん(元東レ社長)の講演。書は自身の赤裸々な経験本の『ビッグツリー』。
【てい談】佐々木常夫×村木厚子×坂本由紀子「 共生社会」実現に向けて、、、、なんかも参考になりました。


続いて、サルトル、デリダ、南原繁、矢内原忠雄、石原莞爾、山本七平、弘兼憲史まで。混迷深まるこんな時代にこそ、読むべき150冊を提示しているという




『読む力』もありますが、ここでは、佐藤優の

角度を変えた


『十五の夏』などをススメておきましょう。

表紙を飾る1975年の文字。

読み手の自分の場合

同じ1975年当時を思い浮かべられる画像をと。

書もそうですが、

小説に限らず、探してみた当時の新聞紙面も加えておきます。





















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