アルキメデスの大戦では主人公の数学青年演じる俳優菅田将暉と、交易を商船建造を旨として、日本の未来を開いていこうとする鶴瓶演ずる、船会社の社長のセリフがどうしても、蘇ってくる。
これは、単純な反戦を旨とする映画ではないのですが、描かれた時代背景に比べ現在の日本の装備はまんざら貧弱なものではない。それだけに、おごれる新装備購入兵力の補強の数々。
大和大巨艦主義の驕りが不幸な結末につながったという、そういう意味での教訓めいた、メッセージとも受け取れる内容だなと。
別の漫画の話になりますが、
『漫画、空母いぶき』
『空母いぶき』はリアル! 元防衛大臣・元海将らが解説していたのを聞いた記憶が印象に残っている。
中国の海洋進出に関しては、『漫画、空母いぶきが現実になるかも?』という意見もそれなりに。
現在進行形の尖閣沖が背景、作品の舞台だったからでしょう。
これに対して、映画『アルキメデスの大戦』は過ぎ去った太平洋戦争を題材にはしているが、
防衛予算の積算と国際政治力学との攻防という視点では如何にも、今日的だなともとらえられる内容でした。
とくに、昨今のホルムズ海峡、航行安全がおびやかされている事態。
プライムニュースでの元防衛大臣の発言、思い浮かべています。自民党議員として初めてのプライムニュースには汗?の記事も。印象に残している。いつもより口数が少なかったなと各方面から言われましたって、ほんとですか。
元大臣はしゃべっていた。有志連合への参画をめぐり、当事国として受け身の姿勢ではなく、枠組みづくりから関わるべきだし、日本の自衛隊が実はすでに海賊対処の有志連合の一翼を担っている事実をアピールさせて頂きました。と。
もちろん、平時からの共通の公海航行の利益に関わる問題。
まさか、安倍訪問中にああいうタンカー襲撃される事件が起こるなんて。それからの、アメリカの求めと、有志連合への対応の仕方?ですか。いろいろありますね。
いずれの側から、犯行は誰?という謎は晴れないままなのですが、元大臣の言う有志連合への参画なんて、まだすぐには勇み足ではないのか。
イランとアメリカとの対立。交易通じてイランとの対話のルートのある日本の安倍首相は、まず、対話に動くことを判断。
映画の話に戻りますが、
俳優菅田将暉もいいけれど、田中正二郎 役の落ち着いた柄本佑に注目して、見ていました。
現実の波乱含みの日韓・日中の政治状況。
日本の毅然とした今現在の対応、良し。