日本にはカロリー減こそがダイエットの王道だとする考えが
根強くあります。
その典型的な例を次に示します。
ボノラート発売から間もない83年11月1日のことです。
その日東京に出張中だった私はNHKテレビで午前8時30分
から『私のダイエット作戦』という番組があると知って、
その日の訪問予定を変更しホテルの部屋で放映を
待ちました。
主役は東京の著名な私立医科大学の女性教授で、50代
後半ぐらいとお見受けしました。この教授のご専門は生化学
とのことで、身体の仕組みについては詳しくて当然と思える
方。「肥満・減量」のメカニズムについてもお得意であろうと
思うのが当然と言えます。
この女性教授は偶々大変肥満して居られました。腹部の
切開手術の要に迫られて、90日間にわたるダイエット・
メニューを、綿密なカロリー計算で実行されました。
そして見事に15キロもの減量に成功されました。
と、ここまでNHKの女性アナウンサーの前置きがあって、
テレビカメラがその女性教授のお姿を初めて写しだしました。
「あれっ!」と目を疑ったのは、私だけじゃなかったはず。
15キロもの減量成功者とは思えない「減量前」の姿としか
思えない、立派な肥満体がそこに写しだされたのです。
視聴者のとまどいをご存知だったかのように、女性教授は
口を開かれ語りはじめられたのです。
「ご覧のように、私のダイエット作戦は大失敗に終わりました。
体重は確かに15キロも減ったのです。肩の筋肉や脚などは
ぶよぶよに成ったのに、取れて欲しいと願ったお腹のまわりなどは、
ご覧のような有様です。私の大失敗はカロリー計算に頼りすぎた
結果だと反省しています」。
体重こそは減ったが身体を損なう結果を生んだと、さすがに
医大の教授らしい反省の弁を述べられたのでした。
ダイエットに挑戦する圧倒多数が、この女性教授に似た経験を
お持ちですね。
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『ボノラートは女性専科ではなく中年男性のためにより威力を発揮します』