日本人は何故か「霜降り肉」が大好きで、畜産農家では牛に
ビールを飲ませ、マッサージを行って、肉の組織の中に脂肪を
混入させる努力まで行う。
海外では、肉の中に脂肪が入り込んでいる、牛肉などは先ず
見当たらない。
タンパク質を摂ろうと、牛肉を食べた結果が、脂肪も大量に
摂ってしまう結果となるのが、日本人が好む「霜降り肉」である。
牛や豚の体温は39度あり、体内で脂分は液体化している。
だが人間の体温は37度以下のことが多く、食べた牛や
豚の脂身は固体化して流動性を欠く。
動物性の脂身を摂った人体の血液は、粘度が高くドロドロ状となり、
血液中でも大きな細胞である、赤血球の流れが悪くなる。
赤血球は体内のすみずみまで酸素を送る重要な役目を持っている。
流れが悪くなった血液は、当然赤血球の動きも悪くする。
血中脂肪の量が高値になると、肝臓は脂肪を血液に送る
作業を止めて、血中脂肪の量の制限に働く。肝臓内の
脂肪細胞には、脂肪の貯蔵に限度がない。脂肪細胞は
伸縮自在だから、糖質も脂肪に転換され脂肪蓄積に
拍車がかかる。まさに生ゴミが溜まった状態になる。
この状態になった肝臓は、すでに病状の進んだ脂肪肝に
なっている。
肝臓はアルコールが入ってくると、何をさておき優先的に
アルコールの分解に取りかかる。その間脂肪の分解や、
解毒の機能が働かなくなり、肝臓のデータは、どんどん悪い
ほうに上っていく。お酒を飲みながら、から揚げを食べる。
最悪の組み合わせで、脂肪細胞はどんどん膨れ上がる。
ダイエット効果を期待する人は、先ず脂肪を減らしたいと願うが、
人体はそう人間の思いどおりにはならない。先ずは血液中の
グリコーゲンをエネルギーに変えるために燃焼させ、それから
血中脂肪の分解と燃焼に取り掛かる。
脂肪細胞に納められ、膨れ上がった脂肪の処理にかかるには、
それなりの手順が要る。脂肪を分解する酵素リパーゼも
大量に消費される。燃焼には大量の酸素も必要となる。
本来は人体の組織になるべき高価なタンパク質、中でも
特にタンパク価の高い乳タンパクを、あえて燃料として使い、
その高い燃焼力を利用する方法が考案された。
生ゴみの処理に重油を用いる焼却法に似ている。
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