【生活保護が事実上肩代わり】
今朝の日本経済新聞の1面、トップ。
厚生労働省の調査
2005年時点
生活保護を受けている55万6000人の高齢者(65歳以上)
のうち、52.9%の29万4000人が公的年金を受け取れない「無年金者」
であることがわかった。
*保険料の納付期間が25年未満の人、制度に入ったことがない人。
【国際的に見て奇妙な生活保護】
日経新聞の記事は
ウエブサイトでもみれ . . . 本文を読む
【案の骨子をもう一度】
(その1)でみたような問題を回避するためには、以下のような仕組みで改革してはどうか?というのが、日本経済新聞の研究会の提案です。
・基礎年金の財源を(いまの保険料から)全額消費税にする。
→あたらしく消費税を引き上げる必要がある。(14兆円相当。+5%前後)
→これまで納めた保険料約12兆円は払わなくても良くなる。
・年金額は、現行程度。満額で月あたり66000円。
( . . . 本文を読む
【年金問題の基本は?】
今、年金で生活している人は、年金以外に現金収入はないので年金は若いときの給料に相当します。若い人は、年金制度の見通しが立たないと老後の生計に不安がありますし、給料から引かれる保険料がいまの高齢者の年金支払いにあてられるとしても、自分たちが高齢になったときには保険料を払ってくれる次の世代がいるのか(いるのだが、うんと少ない人数になることはわかっているので)不安です。
こ . . . 本文を読む
【経過】
年金財政のこと
年末の
『日本の論点2008』のからのシリーズ
として
取り上げました。
(このブログ12/28。 アクセス数は25と他の投稿へのアクセスに比べ比較的少ない)
そのときは、
消費税でやるのがいいかどうか
両論併記の原典を紹介し、コメントしました。
【日本経済新聞】
1月7日付けの
日本経済新聞では
同社の研究会報告として、大きく取り上げている。
(1ページトップ、報告の . . . 本文を読む
【論点その2】
『日本の論点2008』の各項目を読んでいます。
第1回は、介護保険の2005年改正の評価でした。
その第2回は、年金財政です。
『日本の論点』は、
「論点ー61」として、「年金は、保険料方式か税方式か」
をあげ、
・西沢和彦(日本総合研究所主任研究員)によって「保険料方式は不幸のもとー
所得配分機能のある消費税を財源に」
・盛山和夫(東京大学大学院教授)によって「負担あってこその . . . 本文を読む
第6章 年金と日本経済
p97-p114
このシリーズも、今日で10回目ですが、
この調子だと、30回はかかりそう。
本書の特色は、
「社会保障の問題を、経済学の思考方法で、全体的に見る」
という点にあります。
年金についても、総合的で実証的です。
このブログでは、できれば1000字程度で
とくに重要・面白いと思う点を独断的に、できればわかりやすく紹介します。
(この章のデーターは、2年ほど古 . . . 本文を読む
『10年後のあなた』
その3
文春新書 p42-p46
副題に
「難民化するワンコールワーカーたち」とある。
○書いてあること
・アメリカ 時給14ドル以下で働く人 全労働人口の6割
・日本 生活保護世帯 104万 (2005年度 1ヶ月平均)
単身世帯の基準額 8万円程度(東京都区部)
・最低賃金 2006年度 時給673円
月額に換算すると、地域によっては生活保護を下回る。
. . . 本文を読む
昨日
第10講
D さんの発表
D さんは、年金を中心とした社会保障の問題を研究している。
昨日は、
いまテレビや新聞で話題となっている年金記録の漏れ
の問題
鹿児島での実情
社会保険事務所ではなかなか相談が進まない。
相談相手によってばらつきがあるので
「あきらめずに」(テレビでは「執拗に」といっていた由)
相談相手を変えたりして納得いくまで確認する必要がある
・・・といったレベルの話までで . . . 本文を読む
岩田正美先生の
『現代の貧困』
ちくま新書 2007年5月刊
副題に
「ワーキング/プアホームレス/生活保護」
とあります。
岩田先生は、日本女子大学教授。
日本の貧困研究を代表する研究者です。
格差に関する議論が続き、私のHPでも
何冊かとりあげたのですが、
本書を読むと、そのもどかしさがわかります。
最初に「貧困」をめぐる概念的な説明がありますが、
学生は、ここのところを丁寧に読ん . . . 本文を読む
日本経済新聞
今朝の
「経済教室」
は
林 正義(一橋大学准教授9
の論評。
生活保護制度について
諸外国との対比から考察し
その機能を整理して
別の体系にゆだねるものがあるとする。 . . . 本文を読む